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建通新聞社(中部)
2012/05/09

【愛知】県 がれき受入候補地の計画策定委託

 愛知県環境部は、東日本大震災のがれき受け入れに向け、名古屋港南5区3工区最終処分場の基本計画の策定を中日本建設コンサルタント(名古屋市中区)、地質調査を東邦地水名古屋支社(名古屋市東区)に委託した。納期は地質調査が7月31日、基本計画の策定が11月30日。
 候補地のボーリング調査を行い、受け入れ施設の設置場所や規模・構造などを検討する。
 名古屋港で予定している受け入れ容量は最大50万d。仮置き場(ストックヤード)、焼却施設、最終処分場の整備を検討する。場所は知多市緑浜町4ほか。
 県は3月26日に同港での受け入れについて検討する方針を表明した後、4月5日に中部電力碧南火力発電所の最終処分場(碧南市港南町2)とトヨタ自動車の田原工場(田原市緑が浜)を受け入れ候補地とする方針を表明。補正予算で6億円の関連予算を専決処分した。
 3カ所の受け入れ合計は最大100万dになる予定。受け入れ時期は、地元自治体との合意形成を図る必要もあるため流動的だ。
 これまでに県独自の受け入れ基準を策定するため、支援業務をテクノ中部(名古屋市港区)に委託したほか、処理施設候補地に安全かつ効率的な手法で搬入するための輸送手段、輸送ルート、輸送容器の調査検討業務をいであ名古屋支店(名古屋市港区)と契約した。
 中電の火力発電所と、トヨタの田原工場の地質調査・基本計画策定は、16日に入札して委託先を決める。このほか、各候補地における生活環境影響調査(ミニアセス)を委託する予定だ。