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建通新聞社(静岡)
2012/05/14

【静岡】工事14.6%、業務49.2%―静岡県総合評価入札の逆転落札

 静岡県が2011年度に実施した総合評価落札方式の入札で、応札金額(価格順位)が2位以下だった入札参加者が、施工計画や過去の工事成績などの技術力(技術加算点)で評価値を覆して落札する「逆転落札」が工事で全体数の14・6%、建設関連業務で同じく49・2%となったことが分かった。工事は前年度を9・7ポイント、業務は9・2ポイント上回る結果となった。工事と業務の成績(評定点)も全体の平均を上回っており、「価格と品質が総合的に優れた調達」という制度の趣旨がさらに浸透したといえそうだ。
 県(営繕関係と企業局を除く)が11年度に総合評価落札方式で発注したのは、工事が485件(標準型7件、簡易型T100件、簡易型U378件)、建設関連業務が74件(標準型テーマ2項目が2件、標準型テーマ1項目が1件、簡易型71件)。
 工事では、標準型で2件、簡易型Tで15件、簡易型Uで54件の計71件で、価格順位が2位以下の応札者が逆転落札した。全体の逆転率は14・6%で、前年度の4・9%を9・7ポイント上回った。過去5年間(10年度4・9%、09年度7・3%、08年度8・0%、07年度2・5%)で比較しても逆転率が最も高くなった。価格順位と加算点順位がともに1位だったケースも188件(38・8%)あり、結果的に価格が最優先された(最も安かった)ケースは226件(46・6%)だった。
 一方、業務では、価格順位が2位以下の応札者が落札したのは31件で、逆転率は前年度を9・2ポイント上回る49・2%だった。こちらも価格順位、技術加算点順位がともに1位だったケースが22件(34・9%)あり、価格で落札したケースは全体の15・9%だけだった。

「成績評定点も高く」
 また、工事(業務)成績評定についても、総合評価方式の落札者が高い傾向にある。工事では全体の平均点が80・2点だったのに対し、総合評価の平均は82・1点(いずれも12年2月末現在)で1・9ポイント上回った。業務の総合評価の成績の平均は80・4点で、全体平均の78・2点より2・2ポイント高かった。
 県では12年度、建設工事の総合評価で、設計価格5000万円以上の案件でこれまで通り原則実施するとともに、1000万円以上5000万円未満で3割程度としていた実施割合を「5割程度」に拡大。11年度に485件だった適用件数を「700〜800件」に増やすとともに、道路の小規模修繕などの業務受託の受注実績や、新卒者雇用と新規雇用を新たに評価項目に追加する。
 また、建設関連業務については、2000万円以上で原則実施し、100万円以上2000万円未満の案件の2割程度に適用する方針で、11年度に74件だった件数を「150件程度」に拡大。「企業の能力に関する評価項目・評価基準」を新たに設定している。
(2012/5/14)

建通新聞社 静岡支社