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建通新聞社(中部)
2012/05/14

【愛知】県 愛知療育医療総合C基本設計プロポ

 愛知県健康福祉部は、心身障害者コロニーの再編で、初弾事業となる「愛知県療育医療総合センター(仮称)」の整備に着手する。2012年度は、指名プロポーザル方式で基本設計を委託する。早ければ5月中にも指名する。
 新施設は、重症心身障害児施設の「こばと学園」、発達障害研究所、中央病院の3施設を建て替えて整備する。「医療支援部門」と「地域療育支援部門」の2部門を設置。医療支援部門の病院のベッド数は147床、医療型障害児(重症心身障害児者)のベッド数は120床。施設規模は設計を進めながら固める。
 12年度当初予算には、基本設計の委託費8402万円を計上した。建設スケジュールは、12〜13年度で基本・実施設計を進め、13年度末に着工する。15年度に一部供用を開始する。場所は春日井市神屋町713ノ8。
 現施設の規模は、こばと学園が一部地下1階地上2階建て延べ4637平方b。中央病院が地下1階地上5階建て延べ1万1372平方b。発達障害研究所が地下1階地上5階建て延べ6392平方b。構造は全て鉄筋コンクリート造。
 心障者コロニーは、心身の発達に障害を持つ人の医療、教育、職業訓練などとともに、発達障害の原因や治療・予防を研究する総合的福祉施設として1968年6月に設置された。建て替えられる3施設のほか、職業訓練校や養護学校など17施設が設置されている。敷地面積は7万4033平方b。
 07年3月に策定した再編計画では、療育医療総合センターを設置するほか、知的障害者更生施設の養楽荘を15年度末までに廃止する方針を示した。