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建通新聞社(中部)
2012/05/24

【愛知】名古屋市 金城ふ頭の基盤予備設計など発注へ

 名古屋市住宅都市局は、金城ふ頭の「レゴランド」などの開発に合わせ、新たに必要となる基盤施設の整備を計画。2012年度は、施設の予備設計など準備業務3案件の委託を予定しており、それぞれ7月以降に発注する。
 レゴランドに伴う計画は、金城ふ頭にブロック玩具のテーマパークを整備するとともに、ホテル、商業施設などを整備する複合開発。同テーマパークの運営を担うマーリン・エンターテイメンツ(英国)が名古屋市に提案している。
 この提案を受けて同局は12年度、▽基盤施設の予備設計▽駐車場整備手法の検討▽賃料鑑定―の委託を予定。発注方法は検討中だが、駐車場整備手法はプロポーザル方式を採用する可能性が高いもようだ。
 同開発の配置計画は、レゴランドを既存の国際展示場平面駐車場部分に整備。ホテルなどのコンベンション施設は、名古屋港管理組合が管理する東側の緑地部分を想定している。
 基盤施設の予備設計の対象は、交差点改良2カ所と歩行者デッキ。交差点はロス通り南交差点と金城橋南交差点の2カ所。歩行者デッキはあおなみ線金城ふ頭駅の南西の既設歩行者デッキに接続し、コンベンション施設を経由して国際展示場正面エントランスとつなぐ。
 金城橋南交差点とロス通り南交差点は、現在でも国際展示場で大きなイベントが開催される際に駐車場への入庫待ちの車で渋滞することがある。そこでロス通南交差点は直進レーンを右折レーンに変更することで南進右折車線を2車線化する。金城橋南交差点は現在3車線だが、これを4車線にして直進レーンを新たに設置したい考え。
 駐車場は、レゴランドの予定地となっている平面駐車場に代わる立体駐車場を計画。国際展示場の東の区画に建設する予定で、整備手法の詳細を検討する。当初の予定では整備事業者の選定も12年度中を予定していたが、13年度にずれ込む可能性が高い。
 賃料鑑定では、開発提案者に対する事業用地の賃貸料を鑑定する。
 いずれの業務もレゴランドなどの建設が正式に決定してから委託するため、現段階で詳細な発注時期は決まっていない。現在は開発提案者と市が協議している段階で、施設の規模や事業主体などが正式に決定すれば、すぐにも業務を発注したい考えだ。