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北海道建設新聞社
2012/05/30

【北海道】札幌医大が設計プロポ2件を公告−道内1級事務所対象に

 道総務部総務課は30日付で、札幌医大の西17丁目街区構想・教育研究施設T改築基本設計と屋内体育施設その他改築基本・実施設計の委託2件を公募型プロポーザル方式で公告する。建築設計と設備設計の共同提案型で、6月11日まで参加表明書を受け付ける。その後、5者程度に絞り込み、6月27日までに技術提案を要請。選定委員会での選考結果を踏まえて、それぞれ候補者を特定し、9月には契約を結びたい考えだ。
 参加要件はどちらも、道の建築設計の入札参加資格を持ち、道内に本社がある1級建築士事務所で、単体か設計等共同体。共同体構成員数は、西17丁目街区構想・教育研究施設T改築基本設計が3者以内、屋内体育施設その他改築基本・実施設計が2者とする。
 単体の場合は、1997年度以降に国などの公的機関が発注した学校の新築・改築の建築設計と、公的機関が発注した設備設計両方の受注実績があることを求める。
 設計等共同体は、学校新築・改築の建築設計の実績を持つ代表者と、公的機関発注の設備設計の実績がある事務所1者以上の組み合わせとする。
 建築設計の実績となる学校施設の規模は、西17丁目街区構想・教育研究施設T改築基本設計が延べ5000m²以上、屋内体育施設その他改築基本・実施設計が延べ2000m²以上。
 参加表明書で5者程度に絞り込み、6月27日までに技術提案を要請する。提案書の提出期限は、屋内体育施設その他改築基本・実施設計が7月17日、西17丁目街区構想・教育研究施設T改築基本設計が7月30日。業務期間はともに2013年3月22日まで。
 技術提案の基本テーマを見ると、西17丁目街区構想・教育研究施設T改築基本設計が「建学の精神に基づき、北海道の医療・保健・福祉の充実・発展に寄与し、快適な地区環境を有する医療系総合大学の整備」、屋内体育施設その他改築基本・実施設計は「ユニバーサルデザインの視点に立った医療・健康・スポーツが一体となる複合施設の整備」。いずれも環境負荷やトータルコストの低減を特定テーマの一つに挙げている。
 西17丁目街区構想は、札医大の教育・研究機能が集積する街区(中央区南1条西17丁目)2・14haで、老朽施設を解体、教育研究施設T―Vと大学管理施設の新築に向けた配置・建て替え計画、各新施設の機能配置、概算工事費をまとめる。
 併せて、工事費約75億円を見込み、14年度着工を予定する教育研究施設T(延べ1万8600m²)の基本設計も委託する。
 屋内体育施設その他改築は、南1条西19丁目に整備する体育施設(SRC造、2階、延べ1800m²)、リハビリ実習施設と保育所(RC造、3階、延べ2200m²)で構成。共同溝36mの新設を含め13―14年度で施工する。工事費には14億円を見込んでいる。