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建通新聞社(中部)
2012/05/29

【愛知】愛知国道 日光大橋の下部工など12年度に

 国土交通省愛知国道事務所は、愛知県蟹江町内にある国道1号日光大橋の架け替えに向けて、2012年度は下部工を実施する。関連して、同橋の右岸側に接続する川西橋の上部工、左岸側に接続する中筋橋の下部工を実施する予定。今後は、15年度の供用開始に向けて、13年度にも日光大橋の上部工に着手したい考え。
 同事業では、国道1号線のうち日光川に架かる日光大橋を架け替えるため、既設橋の南側に新橋を架設するとともに、現道から円滑に新橋へ接続するため、橋の前後で取り付け道路を整備する。整備区間は、国道1号芝切交差点から八反割交差点までで、延長800b程度。新橋の規模は橋長117bで幅員12・5b。橋梁形式は鋼2径間連続非合成箱桁橋で、下部は逆T式橋台・壁式橋脚となっている。
 12年度は、新橋の右岸・左岸で下部工を実施。いずれも7〜8月をめどに一般競争入札を公告する。工期は約14カ月。
 右岸側は、橋台1基の整備に当たり、軟弱地盤のため基礎杭24本を打設する。基礎にはSC杭とPHC杭の混合杭を使用。杭の長さは約46b。併せて、軽量盛土工2300立方bを実施する。
 左岸側は橋台1基と基礎杭18本を整備。右岸と同じ混合杭で、長さは50b。軽量盛土は1900立方b。
 国道1号川西橋は、7〜8月をめどに上部工の一般競争入札を公告する。同橋は日光大橋の右岸部に接続し、堤防道路との交差点から、現在整備を進めている現道へアプローチする道路へとつながる部分に当たる。橋長は約43bで、構造は2径間連結プレテンT桁橋。工期は約8カ月となっている。
 国道1号中筋橋は下部工を実施する予定で、現在発注時期を調整している。同橋も同じく2径間を予定しており、橋長は47b。下部工では橋台2基、橋脚1基、基礎杭29本を整備する。工期は約9カ月。
 新橋の上部工では、橋桁を組み立てて手延機で架設する送り出し工法を使用する予定。既設橋は新設橋の完成後に撤去する。
 既設橋は、架設から80年が経過しており、耐震性を確保するために架け替えを実施する。また、既設橋は水面に対して低い位置にあり、増水時に流木などの流下物が桁下に引っかかる恐れもあるため、新橋は路面が現在より3・5bほど高い設計となっている。