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建通新聞社
2012/05/31

【大阪】大阪府立環境農林水産総合研究所 庁舎などを建て替えへ PFIも視野 基本計画を13日に入札

 本年4月に独立行政法人化した大阪府立環境農林水産総合研究所は、庁舎などを建て替える。このために基本計画の委託先を一般競争入札で選定する。6月6日まで入札参加を受け付け、13日に入札する予定。PFIなど民活手法も視野に入れ、2012年度に基本計画を作成する。
 建設するのは事務所(庁舎)・研究所棟で、延べ約6,300u。羽曳野市尺度442に所在。敷地面積は約2万4,400u(市街化調整区域)。
 基本計画では敷地条件などを調査整理し、@必要諸室A建物構成B配置・動線計画(歩行者動線、車両動線など)C駐車台数(駐輪場含む)−を検討。関係者の意見聴取の上で、計画条件を設定する。検討事項は、▽計画方針▽ゾーニング▽土地利用計画(配置計画)▽平面・断面計画、イメージ図(ボリューム検討)▽構造計画▽設備計画▽防災計画▽周辺への環境影響予測▽環境配慮事項▽緑化計画▽工法・施工計画▽工程計画▽工事費概算−など。木材利用の推進なども検討する。
 また、事業手法の検討も行い、PFIの導入も視野に入れる。納期は13年3月5日まで。
 入札参加資格は、12年度の大阪府測量・建設コンサルタント等競争入札参加資格の認定を受け、建築設計業務入札参加資格者の区分「T」。「建築設計・監理」の登録者で、府内に事業所を有することなど。類似施設で延べ6,300u以上の実績が必要。
 申請書類の提出は、大阪府立環境農林水産総合研究所総務課(羽曳野市尺度442)。
 現在の施設は、食とみどり技術センターとして供用していた。施設が老朽化し、耐震性も不足。加えて本年4月に、大阪市東成区中道1−3−62にあった環境農林水産総合研究所の本部を統合し独立行政法人化したため、施設面での対応が必要となっている。施設の総延べ面積は1万8,522u。このうち、耐震性能が不足しているのは、本館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ約4,000u)と別館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1,500u)。ともに1962年度の建設。新実験棟(鉄筋コンクリート造3階建て)は、2001年度の建設で、耐震性能を満たしている。