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北海道建設新聞社
2012/06/06

【北海道】札幌市内の住宅用太陽光発電、補助申請の受付総数1000件超す 

 札幌市環境局は、市民向けに実施している住宅用太陽光発電の設置補助申請件数をまとめた。スタートした2008年度からの総数は11年度中に1000件を超え、12年度第1回受け付けは例年を上回るペースで推移するなど好調を維持している。区別トップは住宅戸数が最も多い北区で、市内でも太陽光発電が普及しつつある様子が浮き彫りになっている。
 同局は、「札幌・エネルギーecoプロジェクト」で太陽光発電を含めた省エネルギー機器の設置費用を補助。太陽光については、12万円を上限に1`h当たり4万円を支出する。先着順から抽選に切り替えた10年度以降、予算は毎年増額しているにもかかわらず、当選倍率は1・5―1・7倍を下回らない人気ぶりが続いている。
 申請件数は、12年度1回目の受け付け終了時点で合計1215件に到達。内訳は市内で世帯数、住宅戸数とも最多の北区が252件とトップで、世帯数に対し戸建ての割合が高い手稲区が153件、世帯数が3番目に多い東区が149件と続く。世帯数が2番目に多い中央区は、マンションや賃貸住宅が中心のためか、全区中最低の53件にとどまっている。
 11年度は前年度比34%増と好調。中でも西区は約2倍と伸び率が大きかった一方で、中央、白石、厚別の3区は前年度割れし、特に厚別区は28.1%減と伸び悩んだ。
 単年度の申請件数に対する各区のシェア率は全体的にばらつきがあるものの、南区は10年度から2―5%の割合で着実に伸ばしつつある。
 同局エコエネルギー推進課の佐藤博課長は「不安定な電力事情や省エネ対策などを背景に申請が増えているのでは」と捉え、今後も市内の増加傾向は続くと推測している。
 現在は7月4日まで、本年度2回目の申請を受け付け中。申請額が予算枠4500万円に達した場合は同11日に抽選する。