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建通新聞社(静岡)
2012/06/15

【静岡】建災防静岡県支部が足場の一斉自主点検へ

 建設業労働災害防止協会静岡県支部(伊藤孝支部長)は、静岡労働局の要請を受け、全国安全週間準備期間、本週間期間中に、分会会員が施工する現場に設けた全ての足場を対象に、自主点検に取り組むよう各分会に求めた。墜落防止措置の実施状況を把握し「より安全な措置」を徹底するのが目的。点検は7月7日の週間最終日までに行い、18日までに実施結果を建災防県支部に報告。同支部では集計した上で、静岡労働局に報告する。
 点検は、静岡労働局が6月6日付で同支部に要請したもの。同局では、2012年度の労働災害防止の重点目標として、建設業では特に墜落・転落災害の防止を掲げ、特に足場については「足場からの墜落・転落災害防止総合対策推進要綱」に基づいた措置の徹底を図るとともに、「より安全な措置」の実施を指導することにしていた。
 点検に当たっては、「建設業における足場からの墜落防止措置に関する自主点検票」に沿ってチェックする。点検票には、「手すり先行工法」の採用状況や、安衛則が規定する措置と通達で示された「より安全な措置」についての実施状況などをチェック項目として盛り込んでいる。
 さらに、足場の組み立て・変更後の点検の実施者については、実施事業者(元請け、下請け、足場設置事業者)、点検実施者の資格の保有状況についても訊いている。
 建災防県支部は、足場点検実施者の要件を明確化した厚生労働省通知(4月9日付)を受け、要件を満たした点検実施者の指名が徹底されるよう、4月に会員に徹底を求めたばかり。同支部では「点検実施者のための資格講習を実施しているので、各分会や支部事務局に相談してほしい」と呼び掛けている。
 静岡労働局がまとめた建設業死亡労働災害発生状況(暫定値)によると、ことしの累計は3件。事故の型・起因別発生状況では「墜落・転落」「はさまれ・巻き込まれ」「激突され」が各1件となっている。なお、2011年は累計15中「墜落・転落」は4件で、全体の26・7%を占めていた。
(2012/6/15)

建通新聞社 静岡支社