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建通新聞社
2012/06/18

【大阪】大阪府市 築港・ベイエリアの国際集客拠点構想 旧サントリーミュージアム、赤レンガ倉庫など民活事業者募集へ クルーズ客船の母港化見込む

 大阪府市魅力戦略会議は、築港・ベイエリアの国際集客拠点構想をまとめた。旧サントリーミュージアムと赤レンガ倉庫について、民活の事業者を2012年度中に公募。中央突堤2号館は12年度に物流施設としての供用を廃止し、13年度に民活事業者を公募する見通し。
 築港・ベイエリア地区は、天保山エリアの外航客船ターミナルの背後地区。構想では、クルーズ客船の母港化により内外集客力を強化し、新たなウォーターフロントのまちづくりを行う。
 旧サントリーミュージアムの所在地は大阪市港区海岸通1丁目。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て延べ1万2,600u。安藤忠雄氏の設計。1994年にオープンしたが、入館者の伸び悩みなどで2010年末で閉館となった。サントリーホールディングスから建物と現金の寄付を受け、現在は大阪市の所有となっている。
 構想では、隣接の海遊館との相乗効果が期待できる集客観光施設に転換。施設は民間に長期貸し付けする。12年度に公募で事業者を決定し、13年度以降早期の活用を図る。
 赤レンガ倉庫は99年に住友倉庫から大阪市に移管された施設。港区海岸通2丁目にある。大正時代に建設された数少ないレンガ建築。倉庫は2棟あり、北側の倉庫は2階建て延べ約4,500u。南側の倉庫は平屋約2,800u。
 構想では、港風情を生かした集客拠点に再生する。施設は民間に売却または賃貸。耐震補強などは、民間事業者が実施する。
 中央突堤2号上屋は港区海岸通1丁目にある。延べ4,966uの施設。仮設劇場などに利用されているが物流施設の指定がある。
 構想では、ロケーションを生かして、周辺の緑地・海岸と連携した集客・交流施設への転換を図る。13年度に公募条件などを検討した後、インセンティブを付けて民間事業者を公募。14年度以降早期の活用開始を目指す。
 クルーズ客船の母港化に関しては、12年度に協議会を設置し、基本構想を作成。旅客船ターミナルの整備や、周辺のサイン整備を行い、15年度の母港化を目指す。