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建通新聞社
2012/06/19

【大阪】府都市整備部 北大阪急行線延伸基本設計 発注予定に追加 第2四半期発注へ

 大阪府池田土木事務所は、北大阪急行線延伸の鉄軌道基本設計と将来交通量予測を2012年度の発注予定に追加した。ともに第2四半期に発注する予定だ。
 両業務とも、箕面市からの受託で実施する。「一般国道423号鉄軌道基本設計」の対象は、豊中市新千里東町1〜箕面市西宿1。トンネル比較・概略設計、高架橋比較・概略設計を作成。納期は8カ月。「一般国道423号将来交通量予測」の対象も同区間。現況交通量の配分再現・検証を行う。納期は6カ月。ともに実績評価型で発注する。
 12年度に基本設計を作成するとともに、関係者間の事業化合意を形成。また、駅前広場の整備に向けた調査や、駅周辺のまちづくりについて、地権者の意向調査や整備手法の在り方を検討する。土質調査、測量は現在実施中。13年度に事業許可、施行認可を得て都市計画決定。14年度の着工を目指す。開業は18年度が目標。
 延伸計画は、北大阪急行線を千里中央駅から箕面市内のかやの中央地区まで延伸するもの。(仮称)箕面船場駅と(仮称)新箕面駅を新設。延長は約2.5q。千里中央駅から箕面船場駅と新箕面駅の中間地点までが地下構造(トンネル)となる。同地点から北側を高架構造で整備する予定。概算事業費は約420億円。基本設計で事業費の縮減を目指す。
 2010年度に新しく創設された地方公共団体向けの補助金・社会資本整備総合交付金を活用した鉄道整備として、全国初の適用を目指す。交付金の活用により、事業費における国の補助率が従来の約3割から5割に拡大する。
 大阪船場繊維卸商団地協同組合の船場地区再整備に、国立循環器病研究センターの移転誘致計画が進んでおり、北大阪急行線延伸が誘致活動の大きなインセンティブとなっている。