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建通新聞社(中部)
2012/06/20

【三重】県 特養650床 13年度福祉施設整備

 三重県健康福祉部は、2013年度の「社会福祉施設等整備方針」を明らかにした。13年度の同整備方針では、提出された整備計画の中から緊急度の高いものを優先していくとしており、具体的には高齢者福祉施設の整備可能数は特別養護老人ホームが650床(うち従来型施設整備可能数180床)、介護老人保健施設が410床(〃190床)とした。
 同方針は、整備を行う年度の前年度に公表し、整備計画の提出を募るもので、社会福祉施設などの整備について、地域のバランス、住民ニーズ、また施設老朽化への対応や、耐震・津波対策についても考慮し、優先度を検討し策定した。各課所管の施設として、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、養護老人ホーム、救護施設、放課後児童クラブ、児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設、障がい者の日中活動系サービス事業所などの整備について、目標整備数、方針を掲げた。
 各施設ごとの目標を見ると、特別養護老人ホームの12年度整備計画数は590床で、このうち整備予定数(ショートステイの転換含む)は550床。残る40床は13年度へ持ち越す。このため13年度の整備可能数を650床(うち従来型施設整備可能数180床、なお定員29人以下の小規模の特別養護老人ホームは定員に含まない)とした。圏域別の整備可能数は、北勢圏域が110床、中勢伊賀圏域が160床、南勢志摩圏域が280床、東紀州圏域が100床。
 介護老人保健施設は既整備数が6294床。13年度の整備計画数を410床とした(うち従来型施設整備可能数190床)。圏域別の整備可能数は、北勢圏域が200床、中勢伊賀圏域が70床、南勢志摩圏域が110床、東紀州圏域が30床。これらの施設はユニット型施設を基本とする。また、養護老人ホームは、老朽化した施設の改修、改築を進める。
 このほか、救護施設は県内に3カ所(定員270人)あり、新規整備は行わず、入所者などの安全確保に必要な大規模修繕を優先する。
 放課後児童クラブは282カ所あり、未実施の小学校区で新規整備などを行う。児童養護施設は12施設、乳児院は2施設あり、昭和40〜50年代前半に整備された施設が多いため、老朽化対策と、大部屋解消などプライバシーに配慮した居室整備を優先して進める。
 母子生活支援施設は5施設あり、DV防止法に対応した居室拡大や、老朽化対策としての増改築(耐震工事含む)を進める。
 障がい者関係施設の日中活動系サービス事業所(生活介護、短期入所など)、居住系サービス事業所は、整備状況を総合的に判断し整備するとともに、減災対策の観点から耐震改修や大規模修繕を進める。

提供:建通新聞社