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北海道建設新聞社
2012/06/25

【北海道】本道の建設投資、12年度見通しは2兆円割れ−国交省 

 国土交通省は22日、2012年度の建設投資(名目値)を発表した。総額は7.9%増の45兆3100億円。東日本大震災に伴う復旧・復興投資を受けて2年連続のプラスとなったが、ピーク時の1996年度(4兆9171億円)に比べ、約3分の1まで落ち込んでいる。北海道は前年度比20%減の1兆7600億円。土木が3割減少したため、2兆円を割り込んだ。他の地域では、東北が震災復旧・復興投資により約3割の伸びを見せ、総額に占めるシェアは13%と11.2ポイント急増。本道との格差が鮮明になった。
 東日本大震災の復旧・復興に関係する建設投資の試算は、11年度1兆4900億円、12年度4兆2500億円程度に上り、2カ年で5兆7400億円を数える。12年度は東北に2兆2200億円、関東に1兆2100億円を投資。東日本大震災関連の建設投資による雇用創出効果は49万8000人程度と試算している。
 地域別の建設投資は、建設総合統計の地域別出来高の比率を基に推計している。
 北海道は2兆円を割り込み、ピークの96年度に比べ3兆円超のマイナスとなった。内訳は、建築が5%減の7900億円、土木が29%減の9700億円。土木は3兆640億円だった99年度と比べると、約7割減少している。
 他地域では、東北が東日本大震災に伴う復旧・復興投資により、11年度を1兆3500億円、29.9%上回る5兆8700億円となり、震災前の10年度と比べると2兆7400億円、88%増を示している。
 地域別シェアを見ると、北海道は3.9%で1.3ポイントダウンした。対照的に東北は11年度の10.8%から急上昇。中部や近畿を上回っている。