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建通新聞社
2012/07/05

【大阪】大阪府市統合本部 市立住吉市民病院を府立急性期・総合医療センターに統合へ 12年度にセンター新棟の基本構想・基本計画

 大阪府市統合本部は、大阪市立住吉市民病院を大阪府立急性期・総合医療センターに統合する基本的方向性を決めた。2012年度に急性期・総合医療センターでの新棟建設に向けた基本構想・基本計画に着手する予定。13年度に基本・実施設計を作成し、14年度に着工。16年度中に新棟を完成。住吉市民病院の機能を移転するスケジュールを立てている。
 住吉市民病院の場所は大阪市住之江区東加賀屋1−2−16。1万6,239uの敷地に、病院、助産師学院、学生寮など、地下1階地上4階建て合計延べ1万6,504uの施設が建っている。北館は1958年、本館は65年の建設と古く、老朽化が進み、耐震性にも問題があるため、小児・周産期に特化した病院として建て替えが予定されていた。
 基本計画の策定(病院システムが担当)まで実施し、順調にいけば、12年度に基本設計、13年度に実施設計を作成し、14年度に着工する計画だった。
 統合本部では、従来の現地建て替え計画と、小児・周産期に特化している府立急性期・総合医療センターに機能統合する案とを比較検討した。この結果、イニシャル・ランニングコスト抑制などの面からセンターへの機能統合が妥当と判断した。現地建て替えで約50億円と見込まれる事業費が、統合の場合は30億円程度(医療機器整備含む)に抑えられるという。
 府立急性期・総合医療センターの場所は大阪市住吉区万代東3−1−56。4万0,694uの敷地に、地下1階地上12階建て合計延べ6万8,789uの施設が立っている。
 12年度は、病院統合に伴う法改正の国への要望、府市間の財政負担の協議、新棟建設の基本構想・基本計画策定などを行う。