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建通新聞社(中部)
2012/07/10

【愛知】名古屋港埠頭公社 長寿命化計画を12年度に

 財団法人名古屋港埠頭公社は、同社が管理する港湾施設の長寿命化に向けて、2012年度中をめどに維持管理計画を策定する。13年度以降、同計画に基づいて施設補修を順次進める。
 同公社が管理している主な施設は、鍋田ふ頭コンテナターミナル(愛知県弥富市)と飛島ふ頭南側コンテナターミナル(同飛島村)、フェリーターミナル(名古屋市港区)など。整備から一定の期間が経ち、一部で老朽化が見られることから、中長期的な補修計画を策定することで効率的な長寿命化を目指す。
 計画の対象期間は、策定から50年間程度を目安とする。期間中、整備当初と同程度の施設性能を維持するのが目標だ。
 計画に先立つ施設点検は11年度に実施済み。現在のところ、コンクリート構造物のクラック補修や、鋼管杭・鋼管矢板の防食などが課題となっている。ターミナルの整備に際しては、荷役やフェリーの接岸など、通常の業務を行いながら工事を実施する。工期短縮などの施工上の配慮が重要となる。
 同公社が管理する施設のうち最初期に整備されたのはフェリーターミナル。1971年に完成した。旅客ターミナルビルと、1万d級岸壁2バースを備える。2バースとも岸壁延長は215bで、水深は7・5b。所在地は名古屋市港区空見町40。
 鍋田ふ頭コンテナターミナルは3バース構成。第1バースは97年、第2バースは01年、第3バースは12年に供用を開始した。第1、第2バースは岸壁延長350bで水深14b。第3バースは延長285bで水深12b。借受者は名古屋ユナイテッドコンテナターミナル。所在地は同弥富市富浜5ノ1。
 飛島ふ頭南側コンテナターミナルは2バース構成で、第1バースを05年、第2バースを08年から供用している。岸壁延長は第1バースが400bで、第2バースが350b。水深はいずれも16bとなっている。借受者は飛島コンテナ埠頭。所在地は同飛島村東浜3ノ6。

提供:建通新聞社