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建通新聞社
2012/07/10

【大阪】大商が本町橋BASEを提案 水辺のにぎわい拠点に 府市統合本部で検討

 大阪商工会議所(大商)の都市再生委員会(委員長・錢高一善錢高組社長)は大阪市内の東横堀川で、歴史のある本町橋を中心とした、周辺の水辺のにぎわい拠点づくりに関する提言をまとめた。大阪府市統合本部での検討対象ともなっている。船着き場、係留施設、ライトアップなどのハード整備と水辺利活用による集客などのソフト開発を総合する。2012年度に基本設計、13年度に詳細設計を作成。14年度に施設整備を行い、15年4月に「本町橋BASE」としてオープンしたい考えだ。14年度の整備では、「船着き場・係留機能(左岸)」として、基盤整備、上面整備など。「橋上活用(本町橋)」として一部撤去工事など、「地先活用(右岸)」として基盤整備などを予定している。
 東横堀川は、大阪都心部の水の回廊(東横堀川のほか、土佐堀川、道頓堀川、木津川で形成)の一角を占める。大阪で最も古い堀川で、高速道路の高架に覆われるオフィス街の都心河川でありながら付近には歴史資源が集中している。ここに架かる本町橋は、現役の橋としては大阪市内最古の橋。1913年に建設された。橋詰め北東側の西町奉行所跡地には拠点的な施設が集まっている。近隣にはカフェやショップなど水辺の古い建物を活用した魅力的な店舗が並ぶ。
 大商の提言では、コンセプトを「本町橋BASE・まちなかを楽しむ小型船基地」とし、@舟が集まるA人でにぎわうB地域とつながる−の三つの機能を目指す。
 ハード整備では、▽船着き場(大型船・小型船・無動力船)▽係留施設(小型船・無動力船)▽係留のための設備(水道・電気・燃料保管場所・消火器)▽乗船券売場▽オープンカフェ・川床▽イベント広場▽休憩スペース・トイレ▽より親水性の高い水辺(護岸カット)−などを提案。
 ソフト面では、企業やNPOなど、多くの主体の参画が促進されるような管理運営体制の構築を目指し、公園・河川・橋梁・沿川建物をトータルに考えた利活用の仕組み・ルールづくりを検討する。管理運営・コーディネート事業者は公募で選定する計画。