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建通新聞社四国
2012/07/31

【高知】12月議案で準備 県の新資料館建設

 高知県文化生活部文化・国際課は、高知市追手筋2丁目から帯屋町2丁目にかけての高知財務事務所跡およびJA高知信連(財務事務所東、南側駐車場)に建設する新資料館着工に向け、12月議会承認案件として発注する方針で準備を進めている。発注形態は今後調整するが、建築・電気・機械に分離し、2〜3者のJVも視野に入れている。現在、日本設計・若竹まちづくり研究所JVで実施設計を進めており、8月末ごろをめどに完了させる見通し。
 新資料館整備に向けては、2012年度当初予算で、14年度末までの債務負担行為で事業費34億1765万円を設定している。内訳は、建築工事が28億8467万円、展示ケース製作など委託料が4億8982万円、建築工事監理委託料が4316万円となっている。
 規模は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ4844平方bほどを想定。南海地震対策として、揺れを軽減するための中間層免震構造を採用する。フロア構成は津波・浸水に備え収蔵・展示スペースを2階以上に配置、1階にホール、研修室、ガイダンスコーナーなど、2階に収蔵庫、書庫、資料修繕室、調査研究室、喫茶室など、3階に展示室、展示ロビー、事務・学芸員室などとなる。地震時には周辺住民の一時避難施設として活用する。
 基本設計では、バス出入り口が南側からのみだったが、実施設計では機械室や自転車置き場北側の配置を変えるなどして追手筋からも出入り可能とするよう見直した。
 建築の進捗状況を見ながら、展示ケース製作や展示物搬入などを順次進め、14年度末の完成を目指している。展示の基本および実施設計は丹青社・高知広告センター新資料館基本設計(展示)委託業務共同企業体(JV)が担当。