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建通新聞社
2012/07/31

【大阪】関西イノベーション国際戦略総合特区2次認可 カン研究所の新研究施設など

 「関西イノベーション国際戦略総合特区」の第2次特区計画として、神戸市内に計画するカン研究所の新研究施設など15プロジェクトが内閣総理大臣から認定された。第1次計画と合わせて26プロジェクトが特区計画の認定を受けたことになる。
 関西6自治体(京都府、大阪府、兵庫県、京都市、大阪市、神戸市)で共同申請し、2011年12月に特区の指定を受けた。具体的に特区で税制や規制の特例措置などの支援を受けるためには総合特区法に基づく「総合特別区域計画(特区計画)」の認定を受けることが必要。
 カン研究所(神戸市中央区)は、医薬品製造のエーザイのグループ企業。今回認定された特区計画は「中枢神経系制御薬の開発」。神戸市中央区港島南町6丁目の敷地約1万2,000uに、現在の5倍程度の延べ面積の施設を建設する予定。研究員の収容規模は100人程度。2014年2月に新たな研究施設を完成し、移転予定。
 PET薬剤(がん検査の最新方法)の臨床適用事業では、1,000〜2,000uの敷地で、鉄骨造2階建ての生産供給施設を建設予定。特定国際戦略事業の事業区域内だが、事業者など詳細は非公表。
 けいはんな学研都市地区では、電気自動車に欠かせないリチウムイオン電池と充電器の接続方法を研究・開発する施設を建設予定。事業者などは非公表。建設地は京都府精華町で、3,500uの敷地に鉄骨造2階建て延べ約1,800uの施設規模。本年10月ごろに着工するとしている。
 同地区では、新たなビル向けエネルギーマネジメントシステム(BEMS)の構築事業も予定されており、近く施設を着工予定だ。