トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2012/08/07

【高知】高知県内の小中学校の耐震化率は76・7%

文部科学省が8月2日に発表した公立学校施設の耐震改修状況調査の結果によれば、高知県内の公立小中学校耐震化率は、4月1日現在76・7%で、全国順位は37位となっている。この1年間の伸び率は5・0%で全国19位。全国平均の84・8%には依然及ばないが、その差は縮まりつつある。幼稚園は10・0%増加し70・0%で全国32位。高等学校は5・6%増加し67・1%で全国43位。特別支援学校は6・4%増加し、94・7%(全国30位)で全国平均92・9%を上回った。
 高知県では、県立学校の耐震化を2015年度までに、市町村立の小中学校などの耐震化を18年度までに完了させる計画で、今後も耐震化を促進する。
 小中学校の耐震化率を市町村別に見ると、100%には、これまでの南国市、東洋町、奈半利町、北川村、本山町、大豊町、土佐町、大川村、中土佐町、梼原町、津野町、大月町、三原村に加え、馬路村、日高村、四万十町が到達し、計16市町村となった。全国平均を上回っているのが、安芸市、香南市、香美市、安田町、芸西村の5市町。最も棟数の多い高知市は62・0%で前年比2・5%増となっている。一方で須崎市、宿毛市、土佐清水市の3市は50%に満たない。
 耐震化の未対応施設は、高知市が82棟で最も多く、宿毛市26棟、須崎市と土佐清水市が22棟、四万十市が17棟などとなっており、県内全体では234棟ある。
 耐震診断の実施率は小中学校が95・8%、高等学校が86・0%、幼稚園と特別支援学校は100%となっている。
 なお、未改修棟数は統廃合や改築計画のため、すべてが耐震補強対象とはならない。