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建通新聞社(中部)
2012/08/10

【愛知】ノリタケ 本社工場敷地の除却費用を決議

 ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市西区則武新町3ノ1ノ36、種村均社長)は、8月3日に開いた取締役会で本社工場の移設などに伴う特別損失計上を決議した。本社工場関連の特別損失は11億6300万円で、そのほとんどが工場の除却・撤去費用。同社は名古屋市西区の本社工場を閉鎖し、約11万平方bの敷地を再開発する計画を進めており、同計画の着手に向けた準備が一つ進んだことになる。
 本社工場の移転に向けて、同社は三好事業所(みよし市三好町東山300)の整備を進めており、同事業所の整備が完了次第、移転する予定。当初は2012年度中の移転を目指していたが、工事の進捗状況からみて、13年半ばに移転することになりそうだ。本社工場の除却工事は、移転完了後の13年下期以降に着手することになる。
 再開発に向けては現在、複数社によるプロジェクト案のコンペを実施しており、時間を掛けて検討する見通し。13年3月末までには骨子案をまとめたいと考えているようだ。
 再開発の対象となる名古屋市西区則武新町3の本社敷地は、1月25日付で都市再生特別措置法(02年施行)に基づく都市再生緊急整備地域に編入された。同地域となったことで、用途制限や容積率、高さ制限何度が緩和されるほか、国からの金融支援や税制支援が得られることになっている。
 対象面積は、本社敷地全体の約11万平方bだが、同社は工場に隣接する公園や陶磁器販売などの複合施設「ノリタケの森」(敷地面積約4万8000平方b)を存続させる方針。都心部では貴重な公園機能や文化施設を兼ね備えた同施設を生かしたプロジェクトを前提に、再開発するとしている。

提供:建通新聞社