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建通新聞社
2012/08/20

【大阪】大阪府立病院機構 急性期・総合医療センター新棟増築 基本構想・基本計画を大建設計に

 大阪府立病院機構は、府立急性期・総合医療センターに計画する新棟増築で、基本構想・基本計画の策定・その他の一般競争入札を行い、大建設計(大阪事務所・大阪市西区)を落札者に決定した。8月中にも契約する。落札金額は1879万円。納期は2013年1月15日まで。
 場所は大阪市住吉区万代東3ノ1ノ56。新棟増築は、大阪市立住吉市民病院を同センターに統合するために計画。延べ約1万2000平方bの施設規模を想定している。大阪府市統合本部は、順調なら13年度に基本・実施設計を作成し、14年度に着工。16年度中に新棟を完成。住吉市民病院の機能を移転するスケジュールを立てている。
 センターの敷地は4万8438平方b。このうち、新棟の計画地は南側駐車場部分で約5300平方b。第1種住居地域・商業地域。既存施設の規模は、地下1階地上12階建て合計延べ6万8789平方b。
 基本構想では、施設・機能の現状と課題を把握。先進事例、類似事例に関する調査を行い、新棟に設置する@治療部門A手術部門B検査部門CICU部門D病棟部門E供給部門−などの規模・内容などを検討。
 基本計画では、新棟の@施設規模(手術室、診療室、中材室、病室、駐車場、電気機械室など)A整備手法B管理運営C既存棟空きスペースの活用の方向性D総事業費(試算)E長期収支計画F事業スケジュール−などをまとめる。
 住吉市民病院(大阪市住之江区東加賀屋1ノ2ノ16)では当初、小児・周産期に特化した病院として現地での建て替えが予定されていた。
 しかし、府市統合本部で、従来の現地建て替え計画と、小児・周産期に特化している府立急性期・総合医療センターに機能統合する案とを比較検討した結果、イニシャル・ランニングコスト抑制などの面からセンターへの機能統合が妥当と判断。現地建て替えで約50億円と見込まれる事業費が、統合の場合は30億円程度(医療機器整備含む)に抑えられるとした。
 このため、府立急性期・総合医療センターに新棟を建設し、住吉市民病院の機能を統合する方針を決定。具体化に向けた作業を開始する。