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建通新聞社(中部)
2012/08/21

【愛知】名港管理組合 イタリア村跡地の再開発に向けヒアリング

 名古屋港管理組合は、名古屋市港区にあるガーデンふ頭東地区の再開発に向けて、対象区域をこれまでの計画より拡大した上で開発事業者を公募することを検討している。当面は複数の事業者にヒアリングなどを行い、意向を確認した上で対象区域や開発手法などを検討していく。再開発の方針が固まった場合、早ければ2013年度にも開発を担当する事業者を公募するとみられる。
 同地区では、複合商業施設「イタリア村」を経営していたPFIの事業主体が2008年に経営破綻した後、同組合が再開発を検討してきた。ことし1〜3月には事業者を対象としたヒアリングを行ったが、東地区単独では信用力のある複数の開発事業者を募集することは困難と判断し、公募を見送った。
 今回のヒアリングでは、開発対象となるエリアの設定や、土地貸付の条件なども含めて事業者の意向や提案を確認する。同組合は今後、3カ月程度のヒアリングを経て、いったん調査結果の取りまとめを行う予定。その後、12年度末にかけて再度ヒアリングを進め、事業者の進出促進に向けて必要な条件を整理する。
 東地区は面積約1・8fで、所在地は名古屋市港区港町1。築地ポートタウン計画では「商業・アミューズメントゾーン」と「海洋文化・レクリエーションゾーン」に位置付けられており、同組合は周辺施設と連携した開発を進めるとしている。同地区には旧イタリア村の建物が残されており、再開発の際には更地化する必要があるとみられる。

提供:建通新聞社