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建通新聞社(静岡)
2012/08/24

【静岡】12年度も各事務所2件程度を発注―工事成績優良者等入札

 静岡県は、工事成績優良者などを対象とした入札の試行で、土木事務所や農林事務所などの発注機関ごとに2件程度の工事を選定し、県全体で40件程度を実施する方針。各事務所ごとに順次、工事を発注する。
 工事成績優良者向けの入札は、入札参加の資格要件を「過去の工事成績評定で高得点を上げた企業」「優良建設工事表彰者」に限定して発注する制度。優れた工事成績を修めた企業に対し、入札機会の拡大というインセンティブ(良い仕事をする業者が報われる仕組み)を与えることで、技術力向上への意識を高めることが狙い。
 試行を開始した2007年度に13件、08年度に23件、09年度に24件、10年度に17件、11年度に21件を試行。工事成績優良者が増加傾向にあることから、12年度も、現在の制度で上限に位置付けている「各事務所ごとに2件程度」を試行し、40件程度の工事に適用したい考えだ。
 対象工事は、原則として設計金額2000万円以上の土木一式で、特に品質管理が求められる工事が対象。@比較的、難易度が高い工事A制約条件が多い工事Bシンボル的な工事―の中から各発注機関が選定し、原則として制限付き一般競争で発注する。
 交通基盤部では、県内に主たる営業所を置く土木工事の格付け業者のうち、同部などの工事成績が80点以上だった者を対象とした「建設工事成績優良者」を毎年選定。12年度は前年度を15者上回る309者を選んでいる。
 優良業者の選定対象は、県内に本社などの主たる営業所を置き、県の格付けが土木一式A・B・C等級の企業。工事成績か表彰実績のいずれかで、適用基準をクリアすることが選定の条件となる。過去2年間、入札参加停止処分を受けていないことも条件。
 工事成績の適用基準は、過去3カ年に交通基盤部(旧建設部、旧産業部、旧空港部など)発注の土木一式で請負金額500万円以上の完成工事が2件以上あり、工事成績評定の平均値が80点以上であることが必須条件。
 表彰実績での適用基準は、過去2年間で交通基盤部などの優良建設工事などの表彰実績(土木一式工事)がある企業を対象に加える。ただし、工事成績・表彰実績ともに、完成工事の中に「成績評定64点以下が含まれていない」ことが条件となる。
(2012/8/24)

建通新聞社 静岡支社