トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2012/08/28

【三重】津建設事務所 江戸橋橋梁詳細設計着手

 三重県津建設事務所は、「志登茂川河川改修〈市道江戸橋橋梁詳細設計〉」に着手した。津市江戸橋1などの旧江戸橋架け替えと合わせて両岸を対象に護岸工事を行うためのもので、2011年度に行った護岸や液状化対策の設計を踏まえ、今回の設計で、流下能力への影響を踏まえた橋梁本体の構造や取り付け道路の設計を行う。順調に進めば13年度から左岸側の橋台工などの着手が見込まれる。設計担当はオリエンタルコンサルタンツ中部支店(名古屋市中村区)、設計工期は180日間。
 同事業は、志登川河川整備計画で、川幅の狭さや桁下高さの不足などから流下能力の支障となっている新・旧江戸橋付近の区間で河道拡幅、護岸整備に合わせて橋梁の架け替え事業を行うもの。
 今回の設計は、新橋梁の詳細設計、旧橋梁撤去の詳細設計。また、架設に伴う仮橋・仮桟橋などの検討、橋梁の取り付け道路の設計を行う。
 新橋の計画は、現橋の上流部に、橋長89b、幅員12・5b(車道7b、自歩道5・5b)、3径間を建設する。流下能力を高めるため、桁下高を現橋より上げる。併せて取り付けの市道(都市計画道路江戸橋・一身田線)を付け替える(取り付けの接続点から江戸橋駅側は市事業で計画)。
 工事の工程の検討では、新橋を架け替え後に旧橋を撤去する一般的な手順を考えた場合、一時的に河川に橋脚が旧橋の8基と合わせて10基が密接して存在することになり、流下能力への支障が懸念される。そこで、新橋梁の橋脚のうちP2(右岸側)について、流下能力への支障を極力抑える形状などを検討し、流下能力への影響を検証する。検証結果を踏まえて、支障がある場合、旧橋を先行して撤去し仮橋を架けるケースや、迂回(うかい)ルートで対応するケースなどの工法も含めて比較検討する。また、右岸部は重機を置けるスペースが取れないため、工事用の仮桟橋の必要性についても今回の設計で検討する。
 このほか、取り付け道路についての設計は、左岸側の延長56b、右岸側の延長55bが対象。全幅員12・5b。用地は左岸側が80〜90%完了し、右岸側は現在進行中としている。旧江戸橋の撤去の設計も行う。現橋は橋脚がコンクリート製、欄干は木製。橋長49・6b、幅員6・2b。9径間。1957年に架け替えられた。
 全体の工事は、河川改修を伴うため、橋梁架け替えに先立って、新橋の左岸側橋台1基の工事を行い併せて護岸整備(延長約120b)を行い、次いで左岸側の河床を掘削し河道拡幅を行い、引き続き橋梁工事を行い、右岸側の護岸整備(延長約70b)を進める。護岸高は3・9bで計画。
 将来的には、国道23号の江戸橋についても架け替え工事を行う計画となっているが、事業化までに期間を要するため、国道23号と新橋の間を三角地の形状に残す形で河道拡幅を行い、護岸を整備する。国道23号橋梁部の下側の護岸も含めて架け替え時期に合わせて三角地の護岸の再整備を行う計画。

提供:建通新聞社