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建通新聞社(静岡)
2012/09/14

【静岡】災害対策に24億、津波基金に100億など―静岡県の12年度9月補正予算案

 静岡県は、一般会計に総額149億7400万円を計上する2012年度9月補正予算案を公表した。6月の台風4号などで被災した公共土木施設などの災害対策費に24億5800万円、一条工務店グループと植松鈴木組からの寄付を活用した「県津波対策施設等整備基金」の造成に100億1800万円を盛り込んだ他、申請が殺到している事業者用太陽光発電設備等助成(新エネルギー導入事業費の助成枠拡大)に4億9000万円を充てる。
 9月補正予算案の内訳は、災害対策が24億5800万円、東日本大震災を踏まえた災害に強い地域づくりの推進が107億5200万円、その他が17億6400万円。これにより、12年度予算の総額は一般会計1兆1457億4800万円、特別会計4182億1400万円、企業会計562億7700万円の総額1兆6202億3900万円(前年度同期比2・6%増)となる。
 災害対策では、現年災害土木復旧費(公共土木施設の復旧)に19億2700万円、現年災害農林水産施設復旧費に2億4300万円、災害関連事業費に5億3800万円を配分する。
 災害に強い地域づくりでは、民間企業からの寄付金を踏まえた津波対策施設等整備基金積立金に100億1800万円、県の第4次地震被害想定を見据え津波対策を速やかに行うための津波対策関連調査事業費に1億円を計上。当初予算で新設した事業者用太陽光発電設備などに対する助成枠100件を800件まで拡大するため、新エネルギー導入促進事業費助成に4億9000万円を充てる。この他、事業継続計画(BCP)関連事業費に400万円、原発防災対策事業費に6000万円、中小企業成長基盤強化事業費に4000万円を盛り込んだ。
 その他では、県立学校等施設整備事業費として駿河総合高等学校の土地・建物の取得に8億6400万円、社会福祉施設の耐震化・スプリンクラー整備に助成する政令市(浜松市)への助成金2億5100万円、岩手県山田町・大槌町で発生した災害廃棄物の広域処理を行うための災害廃棄物緊急処理支援事業費に1億4400万円、クレー射撃場跡地整備費(環境対策追加工事)に2億4400万円などを計上している。
(2012/9/14)

建通新聞社 静岡支社