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建通新聞社(静岡)
2012/09/26

【静岡】榛南地区特別支援学校は吉田高校を候補地に―静岡県

 静岡県が榛南地区に新設する特別支援学校について、県立高校の再編で廃止する県立吉田高校(吉田町片岡2130)の敷地を有力な候補地として検討を進めていることが分かった。既存建物の活用も視野に今後、詳細を詰めていく方針だ。24日に開かれた県議会9月定例会で、藪田宏行氏(自民改革会議)の代表質問に、安倍徹教育長が明らかにした。
 志太榛原地区では現在、障害のある児童・生徒を藤枝特別支援学校で受け入れている。しかし、施設規模(定員283人)を大きく上回る437人(10年度)が通学しており、過大規模化と施設の狭隘(きょうあい)化、さらに通学の負担が課題となっている。
 県が2011年3月に策定した「県立特別支援学校施設整備計画」では、藤枝特別支援学校の大規模化・狭隘化解消と通学負担軽減の対応として、榛南地区に15年度の開校を目指して新たな本校を設置することと、13年度の開校を目標に焼津水産高校に分校(高等部)を設置する方針を打ち出している。
 榛南地区の本校は、小・中・高等部で構成し、知的障害と肢体不自由の児童・生徒を受け入れる。
 建設候補地となっているのは、「志榛地区新構想高等学校」として、大井川高校との統合で廃止する吉田高校。同校には、3万1288平方bの敷地内に、▽本館校舎(鉄筋コンクリート造5階建て延べ7544平方b)▽福祉実習棟(鉄骨造2階建て延べ644平方b)▽体育館(鉄骨造2階建て延べ2781平方b)―などの施設がある。
 県では、耐震対策の完了している既存の建物を活用することを視野に入れている。車いすですれ違うことができる廊下の幅員や、空調設備、エレベーター設備の設置など特別支援学校に求められる機能を、既存建物で満足させることができるかなどについて検討を急ぐ。
(2012/9/26)
建通新聞社 静岡支社