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北海道建設新聞社
2012/10/04

【北海道】夕張シューパロダムの堤体打設が完了−6年半の歳月かけ 

 札幌開建が建設を進めている夕張シューパロダムで3日、堤体の打設完了式が行われ、高さ110・6m、体積94万m³の堤体が概成した。「最終コンクリート、打設開始」の号令が掛かると、最後の打設箇所にコンクリートが流し込まれ、参加した関係者が万歳三唱で祝った。
 完了式には、施工を担っている大成建設・岩田地崎建設・中山組共同体の技術者、札幌開建夕張シューパロダム総合建設事業所の職員ら50人が参加。山本正人所長は「熟練された匠(たくみ)の技を十二分に発揮され、ありがとうございます」と、関係者の労をねぎらった。この後、ケーブルクレーン式のバケットを使って、最後のコンクリートを打設した。
 大成建設の黒木博作業所長は「着工から6年半、大きなトラブルもなく、きょうを迎えられたのは、地元の協力と理解のおかげ」と感謝し、「今後も安全に施工を続けたい」と完成を目指して決意を新たにした。
 夕張シューパロダムの堤体打設は、2007年10月から開始。RCD工法と呼ばれるセメント量の少ないコンクリートを使用し、品質確保と大量打設の両立を実現した。
 今後は、本体の仕上げ工事や管理棟の整備、管理用機器の据え付けなどを施工し、14年3月からの試験たん水を経て、15年3月の供用開始を目指す。堤体の建設費は320億円を見込んでいる。