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建通新聞社(静岡)
2012/10/29

【静岡】緊急輸送路の見直しで検討業務の入札手続き開始―静岡県

 静岡県は、「静岡県緊急輸送路検討業務委託」の指名競争入札手続きを開始した。県が2013年6月の公表に向けて策定作業を進めている第4次地震被害想定や、内閣府が発表した被害想定などを踏まえ、現在の緊急輸送路の課題を抽出し、その課題を解決するための新たな緊急輸送路の案をまとめる。11月7日に開札して委託先を決める。納期は13年3月22日。
 内閣府が8月に発表した南海トラフの巨大地震による津波高・浸水域と被害想定では、現在の緊急輸送路や道路施設に重大な影響があることが想定されている。そこで、今回の業務では、この想定と、県が進めている緊急輸送路の被害想定や緊急輸送路沿いの建築物データベースを基に、道路や重要施設などとのネットワークの脆弱(ぜいじゃく)箇所と、それが緊急輸送に及ぼす影響を分析し、現在の緊急輸送路の課題を抽出する。
 この課題を踏まえ、県の検討会の場を通じてネットワークの多重化や代替路の設定などの解決案を検討し、県全体の緊急輸送路網のバランスに配慮しながら、新たな緊急輸送路の案をまとめる。
 13年度に県防災会議に緊急輸送路案を諮った上で、緊急輸送路整備目標(指数)などを検討し、事業化に備える。
(2012/10/29)
建通新聞社 静岡支社