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高松市上下水道局は、２０１２年度から２１年度までの１０年間を計画期間とする上下水道事業の基本計画を策定した。１１年４月に上水道と下水道部門が組織統合されたことを受け、中・長期的視点から基本方針や基本施策などを一体的に取りまとめ、各施策の項目と現況値を掲げ、各目標値を盛り込んでおり、各種取り組みの進捗状況や達成度は、４年ごとに判断・評価し見直しを行う（２面に関連記事）。
　新たな基本計画は、１１年４月に組織が上水道と下水道が統合されたことを受け、１１年３月に策定した水道施設整備事業基本計画を見直すとともに、下水道事業については新たに策定した。
　上下水道事業の目指すべき姿を「安心して、いつでも、いつまでも使える上下水道システムの構築」とし、実現するための基本方針�@経営基盤の強化�Aお客様サービスの向上�B安全で安定した水道水の供給�C快適で安心な生活環境の提供�D危機管理対策の強化�E環境・エネルギー対策の推進−の６つの方針を立て、各方針別に取組目標を各種設定している。
　主な各取り組み課題は次の通り。
【経営基盤の強化】
　財政健全化の推進を重点施策に掲げ、水道料金と下水道使用料の適正化、未利用地の売却などとともに、水道広域化の推進に取り組む。
【お客様サービスの向上】
　広聴・広報活動の充実・推進や収納方法の拡充に取り組む。
【安全で安定した水道水の供給】
　重点施策として自己処理水源の確保、浄水施設整備事業の推進、水道配水管網整備事業の推進、鉛管給水管の解消の推進を掲げた他、漏水対策の強化、小規模貯水槽の適正管理、水質管理体制の充実に取り組む。
【快適で安心な生活環境の提供】
　重点施策として生活排水対策の推進、下水道の接続促進など、浸水対策の推進を掲げる他、下水道管渠の適切な維持管理、下水処理施設などの適切な維持管理に取り組む。
【危機管理対策の強化】
　重点施策として上下水道施設の耐震化を掲げる他、渇水対策などの推進、応急給水・応急復旧体制の整備、危機管理マニュアルの整備と訓練の実施に取り組む。
【環境・エネルギー対策の推進】
　重点施策として再生可能エネルギーの導入、水の有効利用の促進を掲げる他、環境に配慮した事業の推進に取り組む。