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日本工業経済新聞社(群馬)
2012/11/06

【群馬】2分割で58ha造成−伊勢崎宮郷工業団地

 県都市計画課は、県企業局が伊勢崎市内に計画している伊勢崎宮郷工業団体造成事業の環境影響評価準備書をこのほど縦覧に供した。それによると、事業の実施区域は伊勢崎市の西部で、JR両毛線伊勢崎駅から西へL約4q、北関東自動車道駒形インターチェンジから南に向かったL約4qに位置し、主要地方道高崎伊勢崎線、一般県道駒形柴町線、国道354号バイパス(東毛広域幹線道路)の予定地に囲まれたA約58・0ha。メーンとなる幅員18mの道路のほか、北西端には約2万uの公園、南側には約3万uの調整池(有効容量6万立方m)などが整備される。工事は1工区として南側A約32・7haを1年目に、残るA約25・3haを2工区として2年目にそれぞれ実施し、盛土量は約58万立方mで計画されている。今後、県の都市計画審議会で承認を受けたのち、決定告示といった流れとなる。

 伊勢崎宮郷工業団地造成事業の実施区域の面積はA約58・0ha。このうち、工場敷地は大きく6ブロックに分割したA約47・2haとし、公共用地扱いの道路および水路はA約5・7ha、公園・緑地はA約2・1ha、調整池はA約3・0haとなる。
 2010年11月に縦覧に供された環境影響評価方法書では、事業実施区域がA約59・4haだったため、A約1・4ha分を縮小した格好。工場敷地をA約0・7ha、道路および水路をA約2・4haそれぞれ縮小させた一方、公園・緑地についてはA約0・3ha拡大させている。
 区域中央の南北方向へメーンとなる幅員18mの道路を配置し、区域南側で東毛広域幹線道路と接続させて人流および物流の主軸とする。メーン道路と並行して南北に通過する既設市道(2級22号線)を幅員16mへと拡幅整備し、主要な幹線道路を連結する補助的な役割を担わせる。メーン道路と既設市道は、幅員14mの区域内道路で結ばれる予定。区域の北側と西側には、幅員9mと6mの外周道路を配置する計画だ。
 敷地の北西端には約2万uの公園を整備するほか、北側中央付近にも約1000uの公園を整備し、進出企業の従業者ならびに周辺住民の憩いの場とする。
 調整池は約3万uとし、D2・5mまで掘削し、有効容量約6万立方mを整備する。調整池の法面部分はコンクリートなどの造成は行わず、可能な限り緑地の創出に努めるとしている。
敷地内の雨水排水計画だが、道路側溝により自然流下させ、区域南側の調整池で集水したのち、韮川放水路と利根川の合流部に放流する。工場排水は雨水排水と同様の道路側溝を経て調整池で集水後に放流される。地区内を流下していた農業用水については新たに水路を設置し、雨水などとは別経路で下流側に位置する耕作地へ供給する。
 主な造成工事は、水田などを既存道路の高さにまで盛り立てる盛土工となり、降雨時の雨水は初めに整備した調整池を経由させて濁りを十分沈降させたのち排水する計画。盛土量は約58万立方m、切土量は約7万5000立方mでそれぞれ計画されており、搬入土量は差し引き約50万5000立方mとなる見通し。
 工事工程だが、大きく分けて◇準備工◇調整池築造工事◇造成工事◇道路工事等−となり、おおむね2年の工期を見込む。このうち、準備工では必要に応じて防塵ネットなどを設置するとともに、既存建築物の解体などを行う。
 道路工のうち、メーンとなる幅員18m道路は両側に植樹を行った3mの歩道を設置し、路肩を1m、車道を上下3・5mずつ設け、3mの右折レーンも整備される。16m道路は2・5mの植樹を行った歩道、1mの路肩、片側3mの車道、3mの右折レーンをそれぞれ整備する。14m道路は2・5mの植樹を行った歩道、1mの路肩、片側3・5mの車道を整備するが、右折レーンは設けない。9m道路は片側3mの車道と両側へ1・5mの路肩を整備し、6m道路は全幅4mの車道と両側へ路肩1mを設ける。各道路の歩道または路肩脇には、排水施設を整備する。
 1年目は調整池を含めた南側A約32・7haに着手し、2年目に公園を含む北側A約25・3haへと進む計画。なお、環境影響評価準備書はサンコーコンサルタント(東京都江東区)がまとめた。