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建通新聞社
2012/11/08

【大阪】阪神高速の長期維持管理・更新に関する技術検討委が初会合、大規模修繕箇所など具体化し来春提言

阪神高速道路の長期維持管理および更新に関する技術検討委員会(委員長・渡邊英一京都大学名誉教授)の初会合が11月8日に大阪市内で開かれた。同委員会では、阪神高速における構造物の更新の必要性、更新の実施に必要な環境整備を含め、長期的な視点での維持管理の在り方について、技術的観点から検討を行う。2013年春ごろに提言をまとめる予定だ。
 冒頭、阪神高速道路会社の山澤倶和社長=写真中央=は「淀川左岸線や大和川線の建設が進む一方、経過年数40年以上の構造物が30%以上あり疲労損傷が多発している。長期にわたり健全な状態が維持できるよう、新たな角度から意見を述べてほしい」とあいさつ。
 第1回委員会では、阪神高速ネットワークの役割・現状のほか、鋼桁、コンクリート桁、RC床版の損傷例や補修・修繕事例を事務局が説明。
 長期維持管理の新たな視点として、▽補修・修繕では長期的な健全性の確保が困難であり、ある時期に「大規模修繕」「大規模更新」の必要があるもの▽ライフサイクルコストや工事による交通影響の観点から、「大規模修繕」「大規模更新」も検討すべきもの−に着目し、アセット管理の戦略を立てたいとした。
 第2回委員会は12月に開く予定で、大規模修繕・大規模更新の必要性、具体的な更新箇所について検討する。