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建通新聞社(中部)
2012/11/09

【愛知】名鉄病院 1号館建替を公表 年内に施工者

 名古屋鉄道(名古屋市中村区名駅1ノ2ノ4)は、同社健康保険組合が経営する名鉄病院(名古屋市西区、細井延行院長)の1号館を改築する計画を明らかにした。着工は2013年を予定。12年中に設計・施工者を選定する。
 計画によると、新1号館の規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ1万3600平方b。病床数は、現在の205床から55床削減し、150床とする。建て替えに伴い、同館の正面入口前に名古屋鉄道・栄生駅の駅前広場とタクシー待機所を整備。同駅の病院改札口と駅前広場を接続し、鉄道利用者の利便性を向上させることも計画している。また、院内にも地域住民らが通行できる公共通路(歩廊)を新設。2階部分には商業施設を誘致する方針だ。
 駐車場は、現在の2、3号館部分にある107台に加え、新1号館敷地に41台分を新設する。
 総事業費は50〜55億円を想定。愛知県の医療施設耐震化支援基金の補助対象となっており、10年度に愛知県が積み立てた基金の残額と事業完了年度までの利子収益が補助される。
 同病院は1〜3号棟で構成し、総延べ床面積約3万2000平方b、総病床数413床。現1号館は、1956〜68年にかけて建設され、鉄筋コンクリート造5階建て延べ1万5469平方b。2号館は1989年建設で、鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て延べ8264平方b、58床。3号館は2001年建設で、鉄筋コンクリート造5階建て延べ8020平方b、150床となっている。
 これまで、愛知県済生会病院(名古屋市西区)との統合などが協議されてきたが不調に終わり、単独での1号館建て替えを検討していた。
 新1号館の施工中は2、3号館で診療を続け、完成後に両館を部分改修する予定。15年末の完成を目指している。

提供:建通新聞社