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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/14

【茨城】笠間大子線と大子美和線 改修期成同盟会が県へ要望

 笠間大子線改修期成同盟会(会長・阿久津藤男城里町長)は9日、県庁を訪れ、県土木部や議会へ主要地方道「笠間緒川線」と「大子美和線」の整備促進に関する要望活動を展開した。要望に対し県は現在の進捗を説明。そのうち笠間緒川線の塩子地区では、水戸茂木線と重なる180m区間で、東京ガス梶i東京都港区)による栃木県真岡市へのパイプライン工事が今月中に終わり次第、来春をめどに拡幅を再開する。

 両路線は、笠間市から大子町を結ぶ総延長約65qの県道で、観光シーズンは笠間市の国道50号から城里町、常陸大宮市を結び、大子町の国道118号へ抜ける重要路線。両国道の迂回路としての役割も担う。だが狭隘箇所や改修の進まない箇所が多く、沿線住民が危険にさらされているため、早期改修を要望。
 要望は2町の箇所で、城里町徳蔵・小勝地区の1420mと塩子地区の1900m、および大子町大沢地区(水貫)の1870m。
 まず一行は、小野寺誠一土木部長のもとを訪れ、要望書を提出。
 阿久津会長は城里町の要望箇所について、朝夕の通勤車両の通行や「ツインリンクもてぎ」での催しでさらに交通量が増加し、地域住民の安全確保の面からも早期改良を要望。特に七会支所南側の区間は、三本の県道(笠間緒川線、阿波山徳蔵線、鳥足山線)が交差し大型車の通行が多く、「通学路の面からもたいへん危険」と、早期整備を求めた。
 これに対し小野寺部長や小泉恵三道路建設課長らは、県の対応状況を説明。まず徳蔵地区では大谷原橋の工事を順調に進め来年度に両側道路取付を見込むほか、三本の県道が交差する箇所では難航用地箇所が軟化してきたことから、本年度に測量などを進め、用地取得や着工を目指す。
 塩子地区は水戸茂木線と重なる180m区間で、東京ガスによるパイプラインの工事により工事が一時中断されていたが11月に終わることから、来春をめどに拡幅を再開することを説明した。
 続いて益子英明副会長が大子町の要望箇所について、「屈曲箇所が多く冬季の路面凍結が危険」などと状況を説明。また小中学生の通学路であることから、安全確保の面からも早期整備を要望した。
 この大沢地区(水貫)について、県では用地取得を7割まで終えており、ヘアピンカーブの工事では保安林解除の手続きや河川付け替えを本年度に行いながら道路拡幅につなげたい考えを示した。
 また、アップルライン交差付近については用地の了解を得たことから、ことし中に用地を取得し、来年度の着工を目指す。
 笠間大子線改修期成同盟会は、城里町、大子町、笠間市、常陸大宮市の2市2町で構成。