トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2012/11/16

【鳥取】県教委が方針/米子東高改築の設計プロポ今月下旬に公告

 県教育委員会は、米子市勝田町にある県立米子東高校の改築整備事業に伴う基本・実施設計業務委託の設計者を公募型プロポーザル方式で選定する方針にしており、近く開く第1回目の企画提案書評価委員会で評価方法や評価基準などを決める。これを踏まえ、資格審査委員会で応募条件を設定し、3連休明けの26日にも調達公告する予定。設計者は、県内の建築設計Aランク2者1組による共同企業体を採用。代表者は、保有する1級建築士を5人以上とする考えだ。概算委託費は9000万円近くを見込んでいる。
 教育委員会ではこれまでに、改築及び耐震補強などで11年度までに整備した第1・第2体育館、同窓会館などを除く管理棟や校舎棟の改築及び耐震補強整備について、耐震診断結果や学校の実情などを踏まえ、1965年度に建築した鉄筋コンクリート造3階建ての管理棟は、コンクリート強度が低く耐震補強が困難としている。また、67年度建築の教室棟(理科棟)、66年度建築の芸術棟、58年度建築、64年度建築の東校舎2棟の鉄筋コンクリート造3階建ての4棟は、夏期休暇が実質的になく、しかも教室を使用しながらの補強工事は困難としており、それぞれ改築する方針を固めている。
 一方、64年度に建築した鉄筋コンクリート3階建て延べ面積約1500平方bの西校舎は耐震改修し、耐震改修の必要のない鉄筋コンクリート造3階建て延べ面積約1600平方bの北校舎と鉄筋コンクリート造2階建て約700平方bの図書館棟は、西校舎と同様に大規模改修して校舎全体の機能として利用する。
 11年度に桑本総合設計(米子市)に委託した基本計画をもとにまとめた整備計画について財政課との調整がほぼ整ったため、9月補正予算で設計費を計上し、12年度から2カ年計画で基本・実施設計業務に入る。管理棟、教室棟、渡り廊下など新築する校舎の延べ面積は約7490平方bで、解体する建物の延べ面積は約5491平方b。概算工事費は25億円程度を見込んでいる。整備手法については、仮設校舎を活用して工期の短縮を図ることにし、プール跡地周辺に仮設校舎を建設する考えだ。また、基本計画では、新築する建物の階数は4階を提案している。