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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/23

【茨城】県警 年度末にも発注 水戸警察署の耐震改修

 県警察本部は、震災で被災した水戸警察署(水戸市三の丸)の耐震改修を、年度末にも発注したい考えだ。被災度区分判定の結果、早急に耐震改修を行う必要があることから仮設庁舎を建てた後に本格的な耐震補強工事を本年度から3カ年で行う。ただ実質的な工事は来年度から。設計を潟Gイプラスデザイン(水戸市南町)が担当。仮設庁舎の設置業者を12月6日に一般競争入札で決める予定。総工費は約2億円。
 現在の水戸警察署は1974年(昭和49年)9月、県三の丸庁舎近くの敷地3530・26uに建設。規模はRC造地下1階地上6階建て延床面積5071・61u。
 震災前の耐震診断では構造耐震指標であるIs値が0・230だったが、震災後に行った被災度区分判定では3階部分が0・208と、耐震性能に変化が見られた。
 そもそもIs値0・3は、地震(震度6強〜7)の振動と衝撃に対して倒壊または崩壊する危険性が高い。これに加え、今回の震災で耐震性能もさらに下がったことから、耐震改修が急務。
 県警では、ことし2月に入札し設計をエイプラスデザインへ委託(落札額は税抜き947万円)して準備を進めるとともに、12月6日の開札を目指し仮設庁舎賃貸借の一般競争を11月20日に公告。
 仮設庁舎の位置は現庁舎の南東側で、規模はユニットハウスまたは組立式仮設ハウス2階+平屋建て延床面積721u程度。リース期間に13カ月を見込む。ただ耐震補強の進捗によりリース期間の変更もある。
 その後、耐震補強工事を行うが、仮設庁舎である程度の進捗が見られた段階で発注する。現段階では年度末を想定しており、本格的な工事は来年度から。
 県警では当初予算に警察施設の耐震改修費として5億3902万3000円を計上。そのうち約2億円を水戸警察署の耐震補強に充てる見通し。