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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/12/05

【茨城】県鐵構工業協同組合 エンドタブ施工講習会開く

 県鐵構工業協同組合(奥津典一理事長)は、県建築センターと日本エンドタブ協会との共催により、「設計・監理のためのエンドタブ施工講習会」を11月30日に水戸産業技術専門学校(水戸市下大野町)の人材開発センター実習室で開催。初参加の設計・監理者をはじめ、組合員、行政関係者が一堂に会し、溶接の実技見学も行いながら実務的な内容を学んだ。
 エンドタブは、溶接欠陥を逃がすために、溶接線の始終端部に取り付ける補助板。今回の講習会は、それぞれの立場の技術者がエンドタブ施工管理の共通知識を共有することで、県内鋼構造物の品質確保を目指す主旨で開催。そのため設計・監理者や行政関係者も参加した。
 冒頭には、県建築センターの内藤初男代表理事が「建築物への安全性への期待が高まるなか、関係者がエンドタブについて共通認識することができることは誠に有意義なこと。しっかりと学んでいただきたい」とあいさつ。
 講習では、まず日本エンドタブ協会理事長で日本溶接技術センター非常勤講師の松崎博彦氏が、溶接実技見学も含め「建築鉄骨の現状を含めたエンドタブの専門知識」を説明。
 続いて小菅瞳居ャ菅熔接工業所代表による指導のもと、溶接技能者を対象に実習を行ったほか、管理技術者を対象に溶接実習見学と溶接機器の性能を理解する講習が行われた。
 また、三浦邦敏エンジニアリングサービス渇長が「建築鉄骨の品質保証と第三者検査」について、糾ロ岡義臣研究所所長で樺|中工務店大阪本店設計部の丸岡義臣氏が「鉄骨柱梁溶接接合部の性能におよぼす素因子」について語った。
 その後、溶接実習の評価や、斎藤章JSCA茨城(日本建築構造技術者協会)代表による質疑応答を実施。最後に奥津理事長が今回の講習会開催に当たり謝辞を述べた。