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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/12/11

【茨城】県土木部 里川橋架換 橋台2基を下旬公告

 県土木部は、震災で被災した里川橋(常陸太田市三才町、国道293号)の架け換えで、橋台2基工事(A1、2)を今月下旬に一般競争入札(特別簡易型の総合評価方式)で本課(道路建設課)と事務所(常陸太田工事)から1基ずつ公告する。A2は予定価格が1億円を超えてしまうため本課発注。A1は事務所から発注される。また1月下旬には上部工事が公告される予定だ。上部製作を先に進めた後、年度末ごろには最後の橋脚(P3)が公告される。新橋は橋長180m、幅員12mの鋼5径間連続少数主桁橋。八千代エンジニヤリング梶i東京都新宿区)が詳細設計を担当した。

 里川橋は、国道293号に架かる1956年(昭和31年)完成の橋。橋長180・2m、全体幅員6mの7径間で、鉄筋コンクリートゲルバー式T型桁橋として整備されたが、大震災で被災。橋脚の破損が大きかったことから、旧橋上流側の側道橋に隣接して仮設橋梁で通している。
 県では災害関連事業などを活用し、現行の規格に合わせた架け換えを計画。旧橋と側道橋を撤去した場所に両側歩道付きの2車線で新橋を建設予定。
 これまで、詳細設計を八千代エンジニヤリングで進めるとともに、下部工4基のうち3基を撤去して新たに地元3社(株~原工務店、蒲髢リ組、巨カ田目工務店)で建設中。上部は流線部のみ残して撤去した。現在、側道橋の撤去に差し掛かるところ。
 設計の仕様によれば、新橋は橋長180m、桁長179・4m、支間33・6m+35m+41m+35m+33・6m。上部工形式は鋼5径間連続少数主桁橋で、幅員が12m(車道3・5m×2、歩道2・5m×2)。支承は鋼製(固定、可動)。
 下部工は、躯体形式が逆T式橋台と壁式橋脚で、基礎形式が口径1000oの鋼管杭。材質は、躯体コンクリートが24N/mm2(24−8−25)、均しコンクリートが18N/mm2(18−8−25)。鉄筋はSD345。
 そのうち鋼管杭は、A1が13本で延長40・5m、A2が地盤強化のため15本で40m、P3が13本で33mとなる。なお発注済みのP1が35m、P2が34m、P4が33・5mで、それぞれ本数は13本。
 県では今月下旬に、橋台2基の一般競争入札を特別簡易型の総合評価で、本課(A2)と事務所(A1)から公告する。当初はいずれも事務所発注の予定だったが、A2は予定価格が1億円を超えてしまうため本課発注となる。
 そして来年1月下旬には上部工事を公告し、上部製作を先に進めながら、年度末ごろには最後の橋脚(P3)を公告する予定。2013年度末の完成を目指す。なお復旧費は概算で約12億5000万円を見込む。