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建通新聞社(中部)
2012/12/14

【三重】県教育委員会 特別支援校第2次計画改定案

 三重県教育委員会は、児童生徒数の増加などに対応した校舎増築などを盛り込んだ「県立特別支援学校整備第2次実施計画」の改定(案)の策定を進めている。10日に行われた県議会教育警察常任委員会で説明されたもので、今後、2013年度の予算確定と合わせて整備目標年度などを確定していく考えだ。
 同第2次実施計画は11〜14年度までの計画で立案されたが、児童生徒数の増加による施設の狭あい化などが生じたことから、県教育改革推進会議第2部会で審議を進めていた。
 地域別また諸課題に対応するための主な整備計画は次の通り。
〈東紀州〉
 東紀州くろしお学園本校については、学校の分散、特別教室の不足などを解消するため、熊野市の金山パイロットファーム地内に新たな施設の整備を進める。13年度から測量調査などに着手する。開校年度は13年度予算確定に合わせて定めていく計画。
 東紀州くろしお学園については、現在、小・中学部が有馬小学校(熊野市有馬町)、高等部が木本小学校(熊野市木本町)の施設をそれぞれ借用で使用している。当初、県立紀南高校(御浜町阿田和)に整備する計画だったが、11年9月の紀伊半島大水害で同校が浸水したことから移転先は白紙になっていた。
〈中勢・松阪・南勢志摩〉
 教室不足などの課題に対応するため、玉城わかば学園の児童生徒の約半数が居住する松阪地域に知的障がいに対応する特別支援学校を整備する。対象地区は現在の三重中京大学(松阪市)の校地を活用する。13年度から地質調査と校舎設計に着手する。開校年度は13年度予算確定に合わせて定めていく計画。
〈寄宿舎の在り方〉
 現在の盲学校、聾(ろう)学校、稲葉特別支援学校、城山特別支援学校、度会特別支援学校5校に設置している寄宿舎を3校に統合する。統合の組み合わせや施設設備については今後検討を行う。
〈新たな課題への対応・児童生徒数の増加〉
 くわな特別支援学校(桑名市)は、12年4月に開校したが、今後の児童生徒数の増加に対応して新たに校舎を増築する。14年9月の使用開始を目指す。
 杉の子特別支援学校石薬師分校(鈴鹿市)は、10年4月に開校したが、今後の児童生徒数の増加に対応して新たに校舎を増築する。14年9月の使用開始を目指す。
 こども心身発達医療センター(仮称)の一体的整備に伴い、あすなろ分校、城山特別支援学校草の実分校、緑ケ丘特別支援学校を一体とした、新たな特別支援学校として再編する。17年4月の開校を目指す。


提供:建通新聞社