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日本工業経済新聞社(群馬)
2012/12/19

【群馬】吉井に最終処分場−設置者は二光産業処理

 高崎市吉井町に安定型産業廃棄物の最終処分場が整備される。このほど県庁で開かれた第2回群馬県森林審議会において林地開発許可にかかる議案審議で明らかとなったもの。設置者は二光産業処理(高崎市寺尾町)で、上奥平大平地内が開発予定地。開発森林面積は3・2920haに上り、埋立処分場や管理棟、洪水調整池、法面工などを計画しており、事業費には2億2000万円を試算。来年6月の完成を目指すという。このほか、今回の審議会では吾妻地域森林計画の樹立、西毛および利根下流地域森林計画の変更についても審議され、いずれも承認された。このうち、吾妻地域森林計画では林道の開設をL108・1q、拡張をL8万9691mと定め、治山事業に関しては計73カ所を位置付けた。

 最終処分場は大平2187−1ほかへ建設。高崎市役所から西方へL約3・6q向かった烏川支流雁行川上流に位置し、開発区域の南側には一般県道金井高崎線が走っている。
 開発する森林面積は3・2920haで、V44万9519立方mの処分場を2・9861ha、V135・7立方mの洪水調整池を0・1194ha、造成森林0・1070haなどを整備する。
 埋立地の法尻には擁壁を設置して土砂の崩壊を防止するとともに、最下流部に洪水調整池を設置する。また、雨水排水施設として埋立地周辺と数段にわたる法面へU字溝を整備する。埋立地の浸出水については暗渠排水工によって地表へ排水する計画だ。
 開発区域内の周囲には、1・0325haの森林を残置。造成森林0・1070haと合わせて1・1395haの森林を確保し、環境の保全を図る。
 事業費には2億2000万円を試算しており、開発事業については来年6月の完了を目指す。
 一方の吾妻地域森林計画だが、主伐材積の針葉樹、広葉樹をそれぞれ14万立方mとした。造林面積は人工造林を860ha、天然更新を400haと定め、間伐材積は60万立方mとした。
 林道は開設が58路線で108・1q、拡張が71路線で8万9691mと位置付けた。
 治山事業については中之条町が和多須ほか15カ所、長野原町が遠西ほか12カ所、嬬恋村が大平ほか13カ所、草津町が湯ノ沢ほか4カ所、高山村が赤見山ほか4カ所、東吾妻町が前山ほか25カ所の計73カ所を計画に盛り込んだ。
 西毛地域森林計画の変更では林道の計画を見直した。具体的には開設をL2・7q増加させ、拡張についてはL3350m追加した。
 利根下流地域森林計画の変更も同様、林道計画のうち開設をL1・2q増やした。