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建通新聞社四国
2012/12/21

【徳島】桑野道路トンネル オリエンタルなどで設計

「桑野道路」(阿南安芸自動車道一般国道55号)の整備進捗を図る国交省徳島河川国道事務所は、計画区間内の構造物として計画しているトンネル3本(その1〜3)の設計を開始した。委託先はその1とその3がオリエンタルコンサルタンツ四国支社(高松市)、その2がエイト日本技術開発徳島支店(徳島市)。
 2012年度に予定している地元との設計協議を前に、坑口を決める必要があるため実施するもの。今後は13年8月末をめどに業務完了を目指す一方で、遅くとも12年度末までに地元との計画区間の設計協議を図る考え。設計協議移行後は速やかに橋梁などの構造物の設計も行いたい考えだが、現時点で具体的な時期は未定となっている。
 桑野道路は、阿南市下大野町渡り上りを起点とし阿南市内原町に至る延長6・5`(2車線・設計速度80`)の地域高規格道路阿南安芸自動車道の一部。12年度に事業化された福井道路の北伸部分に当たり、現在、整備中の四国横断自動車道と11年7月に完成供用した日和佐道路を福井道路を通じて連絡する。四国東南部における高速道路の空白地帯を解消し、「四国8の字ネットワーク」の形成に欠くことのできない道路として、福井道路同様に整備が急がれている。
 道路の構造など詳細は、地元設計協議などを経て固めることになるが、都市計画決定時には、盛り土構造が主体で、構造物についてはインターチェンジ(IC)が別事業で整備の仮称・阿南ICを除き、仮称・長池IC(ハーフ)と仮称・桑野ICの2カ所、橋梁が5橋程度、トンネルは第1〜3トンネル(第2トンネルが2本に分かれ計4本)などが見込まれている。
 今回のトンネル詳細設計は、第1・第2トンネルが対象で、その1が第1トンネル部分(阿南市下大野付近)で延長765b、その2が第2トンネル(阿南市明谷付近)の2―1部分に当たり延長355b、その3は第2トンネルの2―2部分に当たり延長1260bとなっている。いずれも工法はNATM。