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建通新聞社(中部)
2012/12/26

【三重】斎宮歴史博物館 復元建物建築へ

 斎宮歴史博物館(明和町)は、史跡斎宮跡の東部整備事業について、2013年度から2カ年で3棟の復元建物の建築工事を行うため、13年度当初予算への事業費計上を要求している。順調に進めば、14年度に完成し歴史公園としてのオープンを目指す。
 同事業は、明和町斎宮、竹川に位置する史跡東部地区の柳原区画を歴史公園として整備するもの。対象面積は東西約2`、南北約0・7`、面積約137f。11年度から基盤整備に着手し、12年4月には、東西区画道路(延長235b、最大幅員14・8b)の復元した。
 建物復元事業は、斎宮寮の中枢部と見られる柳原区画の中で、中院とみられる建物跡のうち、正殿の三間四面庇(床面積約94平方b)、西脇殿の五間三面庇(床面積約162平方b)、東脇殿の五間一面庇(床面積約89平方b)の3棟を対象に復元する。復元に当たっては、基本的な考え方として、柱痕跡の配置から推定される建物の形態とその配置から、建物の性格を仮定した上で構造や工法、利用形態を検討する。具体的には、極力、古代建築技術に則った構造・工法を採用し、古代風の外観を施す。各建物で展示、案内基地、イベント用の舞台などの機能・用途を持たせる考え。実施設計は、文化財保存計画協会(東京都千代田区)が担当している。

提供:建通新聞社