トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2013/01/15

【高知】県・安芸市・民間の3者でメガソーラー建設

高知県林業振興・環境部新エネルギー推進課は、「こうち型地域還流再エネ事業スキーム」を創設し、第1弾として安芸市の妙見山でメガソーラーを建設する。事業主体は、県と安芸市、民間企業の3者が共同出資して設立。県は近く安芸市と協定を締結し、事業に参加する民間企業については、公募型プロポーザル方式を採用し2月中に公示した後、審査会を経て3月中に決定する。
 公募対象は県内に本社・本店のある民間企業で、このほか県内に規模の大きな支店のある企業などを対象に含めることも検討している。2013年度のスケジュールは、6月までに発電事業主体を設立し、設計などを行った後、年内の着工を目指す。稼働開始は14年8〜9月ごろで、建設費約7億円、発電規模2000`hほどを見込む。
 メガソーラーの建設地は、安芸市妙見山の市有地約3f。妙見山では、四電工が事業主体となってメガソーラーを建設するが、今回の建設場所はそれに近接している。
 この事業を実施することで、3者とも20年間で約1億5千万円程度の配当を想定、市については、固定資産税約6千万円、土地貸借料約2千万円の収入も見込まれる。その他期待される効果として、市の遊休地活用と事業参画による配当収入による新たな公共サービスの展開、県内民間企業の資金面や施工面での事業参画機会の拡大とノウハウの蓄積、県内金融機関などとの連携による地域資金活用と収益の配当などによる地域内での資金の還流が挙げられる。
 県では、第2弾以降についても同様の事業スキームを展開する意向で、複数の候補市町村で適地開発・事業化に向けた調整を進めている。13年度は、調整のついた市町村から順次事業化を図る計画だ。こうしたノウハウを蓄積させ、将来的には風力発電や小水力発電の開発も視野に入れる。