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北海道建設新聞社
2013/01/17

【北海道】道有地で初のメガソーラー−エスエスコンサルが浦幌に

 道が大規模太陽光発電所(メガソーラー)の立地候補として挙げている道有地で16日、賃貸の一般競争入札が行われ、旧浦幌高敷地をエスエスコンサル(本社・足寄)が落札した。同社は斉藤井出建設のグループ企業で、1MW級のメガソーラー建設を計画している。道有地を活用したメガソーラー建設は初めてで、他の候補地にも波及するのか今後の動向が注目される。
 資源エネルギー庁が公表している、都道府県別の再エネ設備認定状況(2012年11月末時点)によると、北海道はメガソーラーの箇所数、出力とも全国1位。道ではこうした状況などを踏まえ、再生可能エネルギーの普及に向け、未利用道有地を活用する方針を掲げ、12年11月には旧浦幌高敷地を含めた候補地6カ所を公表した。
 候補地は教育庁と出納局が各2カ所、農政部と水産林務部が1カ所ずつ所管し、先陣を切る形で教育庁が入札を実施した。
 教育庁の対象は旧浦幌高敷地(使用可能面積3万136m²)と、美唄養護学校旧校舎跡地(2万4637m²)で、20年間を期間とした賃貸の形態。旧浦幌高はエスエスコンサルが1億円で落札。美唄養護学校については入札参加の申込みはあったが応札には至らなかった。
 エスエスコンサルでは今後、北海道電力などへの申請作業に早急に取り掛かり、早期の着工、稼働開始を目指す。運営は自社、設計は道東電機(本社・帯広)、施工は斉藤井出建設などがそれぞれ担う見通しで、発電した電力は全量を北電に売電する。
 ただ、今回入札を実施した候補地以外は、事業者などからの反応が鈍く、具体的な入札な時期も見えていない。
 取りまとめている総務部総務課では「ホームページで情報提供しているが、全く問い合わせがないところもある。その辺を見極めながらの入札になっている」とし、「今の買い取り制度は3月までとなっており、それ以降の在り方によって対応が変わってくるだろう」と話している。