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建通新聞社四国
2013/01/18

【高知】県水産振興部 地震対策推進へ岸壁など強化

高知県水産振興部の2013年度当初予算見積もりは、一般会計で36億6637万円(対前年度当初比106・1%)となっている。このうち公共事業には24億0134万円(同比121・3%)を要望しており、南海地震対策として岸壁の耐震強化や防波堤強化、漁村の避難路・避難場所確保などを推進する。
 主な事業のうち、広域水産物供給基盤整備事業費に8億7111万円。災害時の復旧・復興の拠点となる室戸岬、安芸、清水、沖の島といった防災拠点漁港で、岸壁の耐震強化および防波堤を粘り強い構造とするための補強工事を実施するほか、佐賀漁港では、カツオ一本釣り用活餌供給基地として安定して活餌を供給するため、蓄養場所の浚渫を実施する。
 地域水産物供給基盤整備事業費には3億7683万円。水産物の生産・流通の拠点となる野根、田ノ浦漁港の施設整備を促進するとともに、市町村管理6漁港における施設の機能保全と長寿命化対策を促進する。
 施設の機能保全と長寿命化対策を促進する水産基盤ストックマネジメント事業には3億9082万円。宇佐、赤岡、上ノ加江、佐賀ほか7漁港が対象となる。
 漁業集落環境整備事業費には3億4223万円。津波により甚大な被害が予想される漁村において、津波から速やかに逃れられるよう、地域が作成した地域避難計画と連携した避難路や避難広場などの整備を加速化して実施する。対象は、竜、井尻、宇佐、上ノ加江、佐賀、志和浦、安田、周防形、柏島、渡の10漁村。
 漁業漁場機能高度化事業費には4200万円。羽根、橘浦漁港で漁港施設の整備と避難路や避難広場などの整備を一体的に行い、安心・安全でかつ豊かな漁村の再生を推進する。
 広域漁場整備事業費には3億6782万円。カツオやマグロ類などの回遊性魚類の漁獲向上を目的とした浮漁礁(土佐黒潮牧場)のうち、更新時期を迎える足摺岬沖13号を更新する。