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大阪市は、長期未着手の都市計画道路について、都市計画変更案を作成した。桜島守口線など15路線（16カ所）の都市計画を廃止。難波住吉線など13路線について現道幅員の都市計画を取りやめる計画だ（一部区間、重複含む）。高度地区の指定など関連の都市計画も変更する。市都市計画審議会に付議した後、今春の都市計画変更を目指す。
　市は、総延長約４５０�`の道路（幹線街路）を都市計画決定している。約７割の整備が完了しており、１割が事業中。しかし、事業未着手が55路線、延長約85�`（事業費想定９８００億円）ある。これは都市計画総延長の約２割に当たる。
　未着手路線の約79%が、都市計画決定後50年以上を経過しており、建築制限が長期化、土地が塩漬けになるなどの弊害が発生している。また、これらを全て完了するには、現在の予算規模で、70年以上を要する。　
　このため、事業未着手路線の必要性を検証。道路ネットワークの確保、都市防災性の向上、安全・円滑な通行機能の確保などの観点から、43路線、約51�`を存続。30年程度での事業着手を目指すこととした。存続路線以外は、計画の廃止、または現道幅員へ変更（拡幅の取りやめ）とし、これらの総延長は約34�`となる。
　廃止・拡幅を取りやめる予定の路線は次の通り。
■廃止する路線
　▽相川北江口線（東淀川区）▽福町十三線（淀川区）▽桜島守口線（都島区）▽都島阿倍野線（都島区）▽同（天王寺区）▽鶴見放出線（鶴見区）▽難波片江線（中央区・天王寺区）▽泉尾今里線（大正区）▽難波足代線（天王寺区）▽木津川平野線（西成区）▽加美平野線（平野区）▽正覚寺線（平野区）▽矢田瓜破線（東住吉区・西成区）▽瓜破長吉線（平野区）▽平野瓜破線（平野区）▽大和川北岸線（東住吉区）
■現道幅員へ変更し拡幅を取りやめる路線
　▽加島天下茶屋線（淀川区）▽桜島守口線（旭区・城東区）▽北野都島線（都島区）▽東野田河堀口線（中央区）▽泉尾今里線（東成区）▽九条深江線（東成区）▽都島阿倍野線（天王寺区）▽難波住吉線（中央区）▽芦原杭全線（天王寺区・浪速区）▽堺筋線（西成区）▽長柄堺線（阿倍野区・住吉区）▽難波足代線（生野区）▽田辺出戸線（東住吉区・平野区）