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建通新聞社四国
2013/01/29

【高知】県土木部 普通建設費に505億円要望

高知県土木部は、2013年度当初予算見積もりのうち、普通建設事業費として505億1900万円を要望している。12年度当初予算比で約60億円の増となり、産業振興や中山間部の安全・安心につながるインフラ整備、南海トラフ巨大地震対策を加速化させる。
 予算見積もりに当たっての基本的な考え方としては、@事業のプライオリティを明確にし、透明性を確保して効率的に事業を行うA地域の課題に効果的に対応するため、地域の実情に合った整備を進めるB既存インフラの有効活用と長寿命化のため、計画的な維持管理を行うC雇用の創出、産業の育成、地域振興のための事業を進めるD南海地震対策の加速化と抜本的な強化を行う−の5つを挙げている。
 項目別でみると、産業振興や安全・安心につながるインフラ整備のうち、産業振興を支援する道路整備の推進などには87億9100万円、地域経済の活性化を図るため国道195号や安田東洋線など41カ所の地域拠点へのアクセス道路を整備する。8の字関連道路の整備などには47億3900万円、国の直轄道路整備の支援や県の行うインター線の整備などを進める。
 中山間など地域生活の安全・安心の確保に直結するインフラ整備では、道路防災対策に42億4100万円、橋梁の耐震補強や落石対策など道路の防災対策事業を推進する。1・5車線的道路整備事業には32億6900万円、96カ所において地域の実情に応じた道路を整備する。地域の安全安心推進事業には16億円、地域住民の生活に密着した身近な公共施設の維持修繕に、土木事務所長の判断で迅速かつ柔軟に対応する。通学路の安全対策には11億4800万円、通学路の緊急合同点検で要対策とされた箇所で歩道整備などの交通安全対策を進める。せいかつのみち整備事業には4億円、地域に密着した道路の小規模改良を進める。
 既存インフラの有効活用では、道路施設の長寿命化修繕などに6億9800万円、長寿命化修繕計画に基づく橋梁修繕や舗装の修繕計画策定などを進める。河川施設の長寿命化修繕などには2億8400万円、香宗川水門など7カ所で実施する。港湾施設の長寿命化計画策定には6300万円、久礼港など5カ所の長寿命化計画を策定する。高知新港の利活用促進のための取り組みには6700万円、新港振興プラン推進事業や新港コンテナ利用促進事業費補助金などに充てる。都市公園施設の整備には3億8800万円、ねんりんピックの開催や公認を維持するための施設の改修などを進める。