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建通新聞社(中部)
2013/02/01

【愛知】県農林水産部 小水力発電導入へ13年度実施設計

 愛知県農林水産部は、矢作川水系巴川の羽布ダム(豊田市羽布町鬼の平)に小水力発電施設を導入するため、2013年度に実施設計を委託する。国の交付金を活用して整備するため、国の当初予算が成立し次第委託する。
 羽布ダムは国が建設し、県が管理している農業利水用のダム。発電に利用できる有効落差は35・5bある。
 現在、小水力発電の導入に向けて農林水産省東海農政局が導入可能性調査と概略設計を進めている。羽布ダムの平均水位などを調査しており、12年度中に最適な発電施設や発電出力を決める。 
 発電した電力は、同ダムの管理事務所で使うほか、売電することも視野に入れている。
 県が11年度に実施した調査によると、県内で小水力発電設備を設置できる候補地は147カ所ある。概算発電出力は1万2350`h。内訳は、土地改良区などの施設が124カ所(概算発電出力4279`h)、水資源機構の施設が23カ所(同6981`h)。
 県は12年度、産官学の専門家で組織する小水力発電推進検討委員会を設置した。愛知県農業用水小水力発電協議会(神谷金衛会長)への技術的支援や情報提供を行うなど、再生可能エネルギーの導入に向けて積極的な姿勢を打ち出している。

提供:建通新聞社