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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/02/14

【群馬】小野上中へ3・9億−渋川市予算案

 渋川市(阿久津貞司市長)は14日、2013年度当初予算案の内示と3月補正予算案の概要説明を行った。当初予算案における普通建設事業費は36億6031万円で12年度比17・4%減となるが、補正予算案に28億2220万8000円の建設関連事業が組まれており、合算すると普通建設事業費は61億7942万円となり実質的には39・5%増とした。補正予算案では(仮称)南部学校給食共同調理場新築工事と(仮称)北部学校給食共同調理場新築工事の建設費16億4066万4000円を盛り込んだほか、当初予算案に小野上中学校屋内運動場の改築へ3億9521万3000円、実施設計を予定する小中学校4施設の耐震補強事業へ7013万7000円をそれぞれ計上している。

 同市幹部とともに会見に望んだ阿久津市長は、「財政状況は厳しいが、地域経済を活性化するための投資事業を政府の緊急経済対策とあわせて、3月補正で前倒しを行い、当初予算と一体化して実施していく」と説明。補正予算と合計した一般会計予算の規模は、市町村合併以来最大となった。
 目玉となる事業は、前倒しし補正予算で計上された学校給食調理場2施設の建設工事。行幸田地内の南部調理場と中郷地内の北部調理場に計16億4066万4000円が配分。3000食を供給予定の南部調理場はS造2階建て、延べ床面積2396uという規模、熱源はオール電化、太陽光発電設備25kWを備える。2000食を調理する北部調理場はS造2階建て、延べ床面積2036u、熱源はプロパンガスと電気の併用型、太陽光発電設備25kWとともに自家用発電機(出力200kVA)も設置する。(仮称)東部学校給食共同調理場については、14年度以降で詳細設計と建設工事に取り組むことも公表された。
 そのほかの教育施設整備関係も補正・当初予算で大きく措置された。小野上中学校の屋内運動場建設工事費3億9521万3000円、渋川北小学校の中校舎耐震改修工事費2億2793万4000円、子持中学校の技術教室棟耐震改修工事費1億2993万8000円、渋川中学校の南校舎耐震改修工事費9216万9000円、金島中学校武道場建設工事費1億1059万9000円などが並んだ。
 耐震補強の実施設計は小中2校ずつ。豊秋小と長尾小に3834万8000円、古巻中と渋川北中に3178万9000円の委託費を充当。
 土木関係では、(仮称)中郷敷島橋のP2橋脚整備工事と同橋整備と関連する市道L60mの工事費に2億557万円を配分している。PC3径間連結ポストテンションバルブT桁橋(橋長135m、全幅9・25m)、下部工は逆T式橋台2基と壁式橋脚2基という諸元。14年度に上部工へ着手するスケジュール。
 さらに半田地内の(仮称)市道沼辺町田線外3路線道路改良事業へ1億3559万円を計上。橋長14mの橋梁架設に向けて橋台2基の建設と道路改良工事L145・2mを計画している。また、渋川警察署の移転に伴う市道整備として、行幸田・有馬地内を走る市道1−2531号線などの改良事業に1億129万2000円を充てる。全体計画はL約1000mとなり、13年度から着工予定。L406mを拡幅し、両側に歩道のあるW12mの道路を整備する。用地購入費や補償費も含まれる。
 また、上信自動車道の整備と関連し川島地内への道の駅整備に新規着手している。設置予定箇所は、県こんにゃく特産研究センター付近。地山を削り用地を確保していく計画で、造成に向けた測量設計費2395万1000円を計上。
 なお、一般会計予算総額は333億3700万円とし、対前年度1・2%減となった。