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建通新聞社(中部)
2013/02/15

【愛知】東海農政局 尾張西部地区の計画 13年度に

 農林水産省東海農政局は、愛知県西部に位置する尾張西部地区で、農業水利施設の老朽化対策の新規事業化を検討しており、2013年度から事業計画書案の作成に着手する。現在、地区内にある施設の現況など、基礎的な資料をまとめており、13年度以降、関係者間の協議を本格化させる見通し。
 同地区は愛知県名古屋市のほか、一宮市や稲沢市から飛島村まで9市2町1村にまたがる。受益面積は合計1万1921f。1996年に土地改良事業を完了した。整備から15年以上が経過したため、ポンプ設備や監視操作設備など、更新時期を過ぎた施設の補修が増加。機能保全と長寿命化が必要となっている。また、同地区は海抜ゼロメートル地帯に位置しており、地震防災対策強化地域に指定されている。長寿命化事業の実施に際しては、耐震対策の必要性も調査する方針。
 東海農政はこれまで、木曽川水系土地改良調査管理事務所が中心となり、11年度から現況調査を進めてきた。12年度末をめどに基礎的な資料をまとめ、維持管理計画を作成する。
 地区内の主要な施設は、日光川河口排水機場(排水量毎秒150立方b)と尾張排水機場(同35立方b)。

提供:建通新聞社