お知らせ
地方ニュース
建通新聞社（中部）
2013/02/18
【愛知】県 芸大の９施設で耐震改修基本調査
愛知県は、県立芸術大学（長久手市岩作三ケ峯１ノ１１４）の講義棟など９棟の耐震改修基本調査を２０１３年度に実施するため、当初予算案に調査費として１１１３万円を計上した。既存建築の文化的価値を損なわない耐震化工法を探る。また、芸術資料館の一部で耐震化工事を行う。調査の対象となったのはＩｓ値が０・６未満の施設。１９６５～70年に建設された。
対象は、管理棟（地下１階地上３階建て延べ１６８９平方㍍）▽講義棟（３階建て延べ１６２４平方㍍）▽音楽学部棟（４階建て延べ２００３平方㍍）の一部▽体育館（地下１階地上１階建て延べ１４２２平方㍍）▽大学会館（２階建て延べ６５８平方㍍）▽閲覧室棟（地下１階地上２階建て延べ９３０平方㍍）▽デザイン棟（２階建て延べ１６１８平方㍍）▽大工房棟・研究室棟（２階建て延べ１０８２平方㍍）▽美術学部棟（２階建て延べ１１９５平方㍍）のピロティ部分－。構造は体育館が鉄筋コンクリート一部鉄骨造で、そのほかは全て鉄筋コンクリート造。
耐震化の工法や、改修に伴う施設機能の変化、外観への影響などを調査する。
芸大の校舎は有名建築家の設計によるものが多く、文化的価値が高い。しかし開学から45年以上がたち、施設が老朽・狭隘（きょうあい）化するなど、対策が必要となっている。
芸大は耐震化に当たり、既存施設の価値を損なわず、かつ周辺環境に配慮した耐震改修工法を求めている。
工事を実施する芸術資料館は、ロビー部分を耐震化する。建物の規模は鉄筋コンクリート造地下１階地上２階建て延べ１８５４平方㍍。72年に建設された。２０１３年度予算案には事業費として約４６０万円を盛り込んだ。
芸大は11年度にキャンパス全体の再整備方法などを示したマスタープランを策定。既存施設の耐震化が完了した後に、再整備に着手する予定だ。
提供:建通新聞社
